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韓国、水素燃料電池車の月間販売数1千台を初めて突破

登録:2021-05-17 05:39 修正:2021-05-17 08:05
産業部「4月の自動車産業動向」 
エコカー、内需比率15.7%…輸出額は過去最高の9.3億ドル 
自動車用半導体の需給難にもかかわらず生産と輸出が好調 
「補助金政策の影響も」
水素自動車「ネッソ(NEXO)」=現代自動車提供//ハンギョレ新聞社

 韓国で水素燃料電池自動車(水素自動車)の月間販売台数が初めて1千台を超えたことが分かった。

 産業通商資源部が16日にまとめた「4月の自動車産業動向(暫定)」によると、燃料電池自動車(ネッソ)の内需販売は1265台で、昨年4月より59.1%増えた。3月(934台)の月最多販売記録を1カ月で更新し、初めて1000台を突破した。現代自動車の関係者は「水素ステーションのインフラ(基盤施設)がまだ不十分であり、販売価格が高いにもかかわらず、補助金政策のおかげで実際の購入価格は低いため」だと述べた。

 燃料電池自働車をはじめエコカーの内需販売は、昨年同月より41.3%増の2万5269台と集計された。エコカー販売の割合は、全体自動車販売の15.7%を占める。2019年4月の8.5%、2020年4月の10.7%に比べ、急速に増加している。産業部は「新車(アイオニック5EV)の販売開始とともに、ポーターEV(+144.2%)やボンゴEV(+158.8%)、ネッソの販売増加から始まった」と説明した。

 エコカーの輸出も好調を見せ、昨年4月より44.4%増の3万2838台だった。エコカー輸出の割合は、全体乗用車輸出の18.0%に上る。 2019年4月(9.3%)よりは高いが、2020年4月(19.2%)と比べれば、やや下がった。エコカーの輸出金額は、昨年4月より60.2%増の9億3千万ドルで、過去最高を記録した。これまでの最高額は今年1月の9億ドルだった。ハイブリッド車の輸出額が大幅(+122.5%)増えたことによる結果だ。

 4月の自動車生産は前年同月に比べ11.8%増、輸出は52.8%増だったが、内需販売は3.8%減だった。自動車用半導体の需給が困難だったことを考えると、生産と輸出は比較的好調だったといえる。産業部は「メーカー別の調整にもかかわらず、生産への影響を最小限にする努力が続き、高付加価値車種の新車(GV70など)や電気自動車の輸出が好調だったため」と分析した。輸出額は73.4%増えた41億5千万ドルで、2カ月連続40億ドルを越えた。2015年4月以降6年ぶりの記録だ。内需減少は個別消費税の減免幅が70%(昨年3-6月)から30%(今年1~6月)に減った影響とみられる。

 1~4月の累積では生産123万2471台、内需59万3446台、輸出は73万4448台で、昨年同期と比べてそれぞれ12.1%、6.8%、22.7%増えた。輸出額は40.3%増えた160億7千万ドルを記録した。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/995352.html韓国語原文入力:2021-05-16 11:12
訳H.J

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