現代自動車が発電機用水素燃料電池システムを初めて輸出した。
現代自動車は16日、スイスの水素保存技術企業GRZテクノロジーズなどに水素燃料電池システム4機を輸出したと明らかにした。現代自動車が自動車用でない水素燃料電池システムを輸出したのはこれが初めてだ。
今回輸出した2世代水素燃料電池システムは、水素燃料電池車ネッソ(NEXO)にも搭載される95kW級だ。これを輸入するGRZとエナジー・ソリューション・スタートアップは、燃料電池システムを活用して非常用電力供給用発電機とエコ移動型発電機を作る予定だ。GRZは、水素保存合金技術を保有する企業で、昨年10月から現代自動車と水素の保存技術に関連した協力をしている。
現代自動車は、今回の成果を踏み台として、今後水素事業の領域を広げていく計画だ。これに先立って現代自動車は、2030年の年間で燃料電池自動車50万台、水素燃料電池システム70万機を韓国で生産する目標を公開した。燃料電池自動車に使われない水素燃料電池システム20万機は、発電所、航空機、船舶などの用途で販売する計画だ。現代自動車の関係者は「今回の輸出は7月に欧州連合(EU)の水素経済戦略発表以後になされた初の海外販売」として「環境先進市場である欧州で、現代自動車の技術力を知らせる機会になると期待する」と話した。
今回現代自動車が輸出したネッソ用水素燃料電池の基礎固有技術開発には、政府研究開発(R&D)出資金合計906億ウォン(約81億円,「廉価型高出力燃料電池システム開発」など16の研究開発課題)が支援された。現代自動車に部品を納品する協力企業の水素燃料電池の素材研究開発活動に主に支援された金額だ。