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「成長率19%予測も保守的設定したもの」半導体市場、長期好況に突入

登録:2021-03-11 20:18 修正:2021-03-12 06:39
ICインサイツ、今年の半導体市場成長率12%→19% 
今年グローバル売上額52兆円の見通し…DRAM・NANDが牽引
//ハンギョレ新聞社

 今年“スーパーサイクル”が予想される半導体メモリDRAM市場の年間成長率展望が上方修正されている。成長率が20%近くに達するだろうとの分析もある。

 11日、市場調査機関ICインサイツの最新報告書によれば、「半導体製品需要は今年第1四半期も堅調さが続いている」として「前年比19%の成長も保守的な展望だ。17%規模の物量増加と半導体平均価格の上昇が売上につながるだろう」と分析した。季節的にはオフシーズンと評価される第1四半期も、今年は直前の四半期に対して売上が2%成長すると予想された。

 様々な半導体製品群のうちでも、サムスン電子、SKハイニックスなど韓国の半導体企業らの主力製品であるDRAM、NAND型フラッシュメモリなどの半導体メモリの顕著な成長が予想される。ICインサイツは、DRAMとNAND型フラッシュの今年の売上がそれぞれ前年比18%、17%増え、成長率1、2位を記録するだろうと分析した。世界半導体市場統計機構(WSTS)も今年半導体メモリの売上が昨年より13.3%増加し、半導体製品全体の中で最も高い成長を示すだろうと見通した。

 今年長期好況に進入すると見通されているDRAM製品の価格上昇は、最近になって本格化している。台湾の市場調査機関DRAMエクスチェンジによれば、昨年末に2.77ドル水準だったPC用DRAM(DDR4 8Gb)の現物価格は、10日には4.48ドルとなり約60%上がったことが分かった。業界は、DRAM価格上昇傾向が第2四半期から本格化し、NAND型フラッシュは下半期から価格上昇に弾みがつくと見られている。

 韓国投資証券のユ・ジョンウ研究員は「半導体メモリとシステム半導体全般に価格上昇が現れているが、短期間に供給が増えることは困難で、購買者の在庫蓄積需要が強い。DRAMのみならずNAND価格の反騰時期も早まると予想される」と見通した。

チョ・ゲワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/marketing/986363.html韓国語原文入力:2021-03-11 14:12
訳J.S

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