今年、韓国の半導体の輸出が昨年より10%以上増え、輸出史上二度目に年間1千億ドルを超える実績を上げるものと見られている。
産業通商資源部は5日に発表した「2021年半導体市場動向」で、今年の韓国企業の半導体輸出が昨年(992億ドル)より10.2%増加し、最大1110億ドル規模の成績を上げるだろうと見通した。今年、世界半導体市場が8~10%ほど成長すると予想される中、韓国の輸出量がこれを上回るという分析だ。韓国の半導体が1千億ドル以上輸出を記録したのは2018年(1267億ドル)の一度だけだ。メモリー半導体の輸出額が最大729億ドルに達し、輸出をけん引するものと予想された。モバイルとサーバー関連の輸出がそれぞれ40%、35%に達し、メモリー半導体分野の“二本柱”の役割を果たすものとみられる。DRAMの価格は今年初頭に上昇に転じてから、年末まで上昇を続ける見込みだ。非メモリー半導体も5G通信チップとイメージセンサーの需要を中心に、最大330億ドル分の製品が輸出される見通しだ。
新型コロナウイルスの感染拡大により非対面経済が持続する状況が、半導体市場にはむしろ“プラス”になるとみられる。産業部は5G市場の拡大などの影響を受け、スマートフォンの需要が増加し、在宅勤務や遠隔授業の拡大に伴ってサーバーやパソコン市場も成長すると予想した。
ソン・ユンモ産業部長官は「昨年の半導体産業は新型コロナの感染拡大と米国の華為(ファーウェイ)制裁などで困難を経験しながらも、輸出回復傾向を主導し、韓国経済の支えとしての役割を果たした」とし、「今年もメモリー(半導体)における超格差の維持と非メモリー半導体の自生的な環境作りなどに惜しまず政策的な支援をする」と述べた。