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OECD「韓国の今年の成長率はマイナス1.1%…下落幅は加盟国で最小」

登録:2020-12-02 04:33 修正:2020-12-02 10:07

 経済協力開発機構(OECD)は、今年の韓国の経済成長率見通しを、今年9月発表のマイナス1.0%からマイナス1.1%へと下方修正した。OECDはそれでも、韓国は新型コロナウイルス感染症に対する効果的な防疫により、加盟国の中では成長率の下落を最もうまく防いだと評した。OECDが1日に発表した「経済見通し」によると、韓国の今年の経済成長率はマイナス1.1%で、今年9月の見通しに続き、加盟国の中で最も高かった。主要(G)20カ国では中国(1.8%)に次ぐ2位。

 来年の予想成長率は2.8%で、9月(3.1%)より0.3ポイント下方修正され、2022年は3.4%と予想された。OECDによる下方修正は、今年8月と11月のコロナ再拡散により社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)が強化され、経済活動が萎縮した状況を反映したものとみられる。

 OECDは「韓国はコロナ拡散を抑制する効果的な措置により、加盟国の中で最小の1%程度の成長率下落にとどまった」とし「政府の大規模な財政支援によって消費が回復し、半導体を中心として輸出が回復したものの、雇用は減った」と評価した。続いて「2021~22年は年平均3%の成長が予想される」としつつも「不確実性が高いため、回復が確実になるまでは家計と企業を支援し、非正規労働者やサービス業などの脆弱部分に集中する必要がある」と述べた。

 OECDの予想によると、今年の世界の成長率はマイナス4.2%、来年は4.2%。今年の米国の成長率はマイナス3.7%、中国は1.8%で、来年は米国が3.2%、中国が8.0%と予想された。OECDのチーフエコノミスト、ローレンス・ブーン氏は「今後2年間で、世界経済は回復に向けた転換点を迎えることになるだろう。来年末にはコロナ発生前の水準にまで回復するだろう」と述べた。

イ・ジョンフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/972373.html韓国語原文入力:2020-12-01 19:51
訳D.K

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