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IMF、韓国の成長率を0.2%上方修正したマイナス1.9%と予想

登録:2020-10-14 05:07 修正:2020-10-14 14:59
世界全体の成長率は0.8ポイント上方正 
「9千万人が極貧層に転落するものと予想」
IMFの2020年経済成長率見通しの変化(資料:IMF)//ハンギョレ新聞社

 国際通貨基金(IMF)は13日(韓国時間)、韓国の今年の経済成長率の見通しを-1.9%に修正した。今年6月の見通しからら0.2ポイント引き上げたもの。

 IMFは同日発表した「世界経済見通し」で、今年の世界経済成長率を既存の-5.2%から-4.4%に0.8ポイント上方修正し、韓国の見通しも-2.1%から-1.9%に引き上げた。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の発生直後の4月の見通し(-1.2%)には及ばなかったが、経済協力開発機構(OECD)に加盟した37カ国の中ではリトアニア(-1.8%)に続いて2番目に高い。来年の韓国の成長率見通しは3.0%から2.9%へと0.1ポイント下がった。

 IMFは成長率見通しの修正について「先進国と中国は予想より早く回復した一方、新興国は回復が遅い」とし“アンバランスな回復”が行われていると説明した。IMFは今年6月、米国やユーロ圏、日本など先進国グループの成長率は-8.1%、中国を除いたインドやロシアなど新興国グループの成長率は-5.0%と予想した。今回は先進国グループは-5.8%に見通しを上方修正したが、新興国グループは-5.7%に下方修正した。

 IMFのチーフエコノミストのギータ・ゴピナ氏は「雇用率は依然として危機以前よりも低い状況であり、貧困層や若者、女性などがより大きな被害を受けている」とし、「9千万人にのぼる人々が今年極貧層に転落するものと予想している」と述べた。また「COVID-19による財政支出が全世界的に12兆ドルに達する」としながらも「回復のためにはまだ財政支出を維持すべき」という見解を示した。

イ・ジョンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/965657.html韓国語原文入力:2020-10-13 21:45
訳H.J

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