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韓国開発研究院「全般的な景気、急速に萎縮」

登録:2020-03-09 06:08 修正:2020-03-09 08:19
新型コロナの影響で2月の経済指標が下落 
全産業の景気動向指数が75→65 
消費者態度指数は104.2→96.9に 
ADB「韓国、今年の成長率1%p下がる可能性も」
今月8日午前、新型コロナウイルス感染症の影響で閑散としているソウル中区明洞の街頭で観光通訳案内員たちがマスクを着けて勤務をしている//ハンギョレ新聞社

 国策研究機関の韓国開発研究院(KDI)が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大で韓国の景気全般が急速に萎縮していると診断した。

 韓国開発研究院は8日に発行した「経済動向3月号」で、「COVID-19の影響が本格化した2月の輸出が中国を中心に低迷し、内需も経済心理の冷え込みで萎縮しているものと見られる」と分析した。研究院は、今年1月までは景気低迷が緩和していたが、COVID-19の影響が2月に本格化し、景気が急速に萎縮したと判断した。

 1月、全産業生産は前年同月比0.5%減少したが、旧正月連休で操業日数が前年より3日減ったことを考えると、昨年12月(3.9%増)と似たような流れだったと説明した。1月の景気一致指数循環変動値(100.5)は前月より0.3ポイント上がり、先行指数循環変動値(100.3)も前月より0.1ポイント上昇するなど、回復の兆しを見せていた。

 しかし、2月半ば以降、COVID-19の感染拡大により、製造業の季節調整後の企業景気動向指数(BSI)が1月の78から2月には67に下がり、全産業の企業景気実査指数も75から65へと大きく下落した。韓国銀行の全産業の企業景気動向指数の調査が始まった2003年以来、対前月比で最大の下落幅(-10ポイント)を記録した。

 COVID-19の影響が反映された2月の産業活動動向は今月末に発表されるが、研究院は、一部の指標がすでに景気萎縮を示唆していると説明した。2月に済州(チェジュ)を訪れた人が前年同月に比べて内国人(-39.3%)と外国人観光客(-77.2%)共に急速に減少し、サービス業生産が萎縮しており、消費者態度指数は1月の104.2から2月の96.9へと大幅に下落した。研究院は「COVID-19が2月中旬以降、急速に広がった点を考慮すれば、2月の消費者態度指数の調査期間(10~17日)には消費萎縮への影響が一部だけ反映されたものと見られる」と述べた。実際は、それよりも萎縮している可能性があるという意味だ。

 一方、アジア開発銀行(ADB)は、6日に公開したCOVID-19の経済的影響評価報告書を通じて、最悪の場合、韓国の経済成長率が1.02%ポイント下落すると予想した。国内総生産規模では165億3100万ドルが減少すると推算した。雇用にも影響を与え、全体就業者の1.19%水準の35万7千人の働き口が減ると推算した。

 業種別には運輸業生産高の増加率が最大2.41%ポイント減少し、ホテル・レストラン・他の個人サービス生産増加率が2.13%ポイント下落すると予測された。企業・貿易・公共サービス生産額は1%ポイント、軽工業・重工業・公共事業・建設業は0.67%ポイント減少するものと予想された。最悪のシナリオとしては、中国発海外旅行客が6カ月で半減し、中国内の消費・投資が2%減少するとともに、韓国でもCOVID-19の感染拡大が3カ月間継続する場合などが想定された。

イ・ギョンミ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/931652.html韓国語原文入力:2020-03-09 02:40
訳H.J

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