米国商務省は、韓国製メッキ鋼板と冷間圧延鋼板(冷延鋼板)がベトナムを通じて迂回輸出されているという最終判断を下した。
3日の韓国貿易協会と業界の発表によると、米国商務省は先月26日、このような判断を下した。これによって、韓国製の鉄鋼を加工して米国に輸出されたベトナム製鉄鋼製品には、韓国製品と同じ水準の関税が適用されることになる。
2018年6月にヌコール・コーポレーションなどの米国鉄鋼メーカー6社は、韓国産メッキ鋼板や冷延鋼板がベトナムで若干の加工過程を経るやり方で迂回輸出されているとし、米商務省と国際貿易委員会(ITC)に提訴した。米商務省は昨年7月2日の予備判定で当該製品の迂回輸出が認められるという趣旨の判断を下したのに続き、先月26日、最終的にこれを肯定する判断を下した。
これを受け、韓国製の熱間圧延鋼板(熱延)を使用したベトナム製の冷延と、韓国製の冷延と熱延に亜鉛などを塗ったメッキ鋼板に、韓国製と同水準の反ダンピング相殺関税が適用される。冷延は熱延コイルの表面にできたサビを除去して700~800度で薄く圧延した鋼板である。韓国貿易協会の統計によると、韓国の対ベトナム熱延鋼板の輸出額は2018年の4億1095万6000ドルから2019年は9月までで4億7142万9000ドル規模に増えている。
ベトナム内の冷延生産法人を持つポスコは、「対米輸出の物量は韓国製や中国製を使用していないため、今回の決定の影響は受けないだろう」と述べた。