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住宅価格高騰し火がついた住宅ローン…21カ月の間で最大上昇

登録:2018-09-05 10:03 修正:2018-09-05 15:09
8月、1カ月の住宅担保ローンが約2千億円の増加 
家計ローン総額は約4640億円増加
グラフィック_チャン・ウニョン//ハンギョレ新聞社

 ソウル住宅価格が急騰した8月、銀行の住宅担保ローンの増加分が21カ月ぶりに最高値を更新した。金融当局は早ければ今週中に住宅価格に関する家計ローンの後続対策を打ち出す計画だ。

 4日、5大主要銀行の融資実績を見ると、8月の家計ローンの残高は552兆3921億ウォンと、前月より4兆6549億ウォン(約4640億円)増加したものと集計された。今年に入って1カ月間の増加分が4兆ウォン台を上回ったのは初めてだ。以前は4月の家計ローンの増加分(3兆6330億ウォン)が最も多かったが、先月に比べると約1兆ウォン少ない。5大銀行は、KB国民・新韓・KEBハナ・ウリ・NH農協銀行などだ。

個別住宅担保ローン残額の月別増減額推移//ハンギョレ新聞社

 8月の家計ローンの増加傾向が大きくなったのは、住宅売買取引関連のローンが主導したものとみられる。分譲関連の中途金・残金など集団融資を除いた「個別住宅担保ローン」は8月に1兆9853億ウォン(約1980億円)が増え、2016年11月(2兆2836億ウォン)以来、最も大幅に増加した。全体の住宅担保ローンの増加傾向も同様だった。

 今年の個別住宅担保ローンの推移を見ると、昨年8・2不動産対策の際に発表した「多住宅者譲渡税重課」の適用時期(4月)を控えて売買取引が増え、2~3月に1カ月の増加幅が1兆5000億~1兆7000億ウォンまで増えた。その後は4月は5000億ウォン、5月は2000億ウォン、6月は4500億ウォンへと大きく減っている。そしてソウルの住宅価格が再び高騰した7月には9000億ウォンに跳ね上がり、8月には2兆ウォン近く2倍に増えたということだ。都市銀行の関係者は「住宅担保ローンは融資実行日から30日以前には受付や承認ができないため、8月中に増えた個別住宅担保ローンは7月中に受け付けた融資申請と見なければならない」とし、「住宅価格の再上昇の期待で6月末から7月の間に売買取引が多かった効果が、8月の融資残高に反映されたものとみられる」と話した。迂回家計ローンと呼ばれる個人事業者向け融資も8月に2兆ウォン台にのぼり、3月(2兆2388億ウォン)以来最も多く増えた。個人事業者向け融資は「隠れた家計ローン」と見る見方が多いが、通常40%は住宅と商店街など不動産賃貸事業者融資が占めている。

 金融当局は先週、住宅市場の安定に向けた家計負債点検会議を開いたのに続き、早ければ今週、住宅価格の再上昇を抑制するための家計ローン後続対策を発表するものとみられる。金融当局の関係者は「賃貸事業者融資と保証金融資が多住宅者の迂回家計ローンに活用されるという指摘を受け、これに対する対策を設けている」とし、「これまで不動産賃貸事業者融資には担保認定比率(LTV)規制が適用されなかったが、これを適用するカードなど様々な対策を検討している」と話した。

チョン・セラ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/860670.html韓国語原文入力:2018-09-04 21:56
訳M.C

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