高病原性鳥インフルエンザ(AI)による“卵不足事態”で輸入した米国産鶏卵が韓国に到着し、21日頃から大型スーパーで販売されるものとみられる。現在までに輸入が確定された卵は600万個に達し、旧正月連休までに2500万個が輸入される予定だ。
15日、農林畜産食品部関係者が明らかにした情報によると、14日午前と午後、それぞれ100トン(約150~160万個)ずつが大韓航空とアシアナ航空を通して、米国産鶏卵が韓国に到着した。今月12日にサンプル用の米国産鶏卵が入ってきたことはあるが、販売用に大量の卵が到着したのは今回が初めてだ。卵を実際に割って変色有無を確認する現物検査と、試料採取を通じた微生物検査を経て、異常がなければ、市中に流通される予定だ。ロッテマートは早ければ21日から全国の店舗で、米国産鶏卵を30個入り1パック当たり8990ウォン(約875円)で販売する予定だ。現在までに輸入が確定された卵は合わせて400トン(600万個)で、すでに到着した200トンの他にも16日に100トン、18日に100トンが次々と入ってくる。農林部関係者は「旧正月連休までに外国産鶏卵2500万個を市中に供給できるだろう」と話した。
一方、高騰を続けてきた卵の価格が落ち着きを見せている。韓国農水産食品流通公社(aT)の資料によると、今月12日に9543ウォン(約929円)まで騰がっていた卵1パック(30個)の価格が、13日には9491ウォン(約924円)になり、鳥インフルエンザの発生以来初めて下がった。