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韓国で鶏卵1パック(30入)730円台“歴代最高”…“生産量30%急減”

登録:2016-12-26 22:54 修正:2016-12-27 06:09
1カ月で消費者価格40%、産地価格50%急騰 
卵1パック小売価格7500ウォン台…20年来の最高値 
養鶏協「供給量一日4200万個のうち3分の1減少」 
政府、26日から買い占めなど鶏卵流通実態を点検
鳥インフルエンザ(AI)の影響で卵の供給不足が進み、ロッテマートは今月20日から卵の販売を制限した。 今月20日、ロッテマートソウル駅店卵コーナーに「1人1パック(30個入り)」を知らせる案内文がかかっている/聯合ニュース

 高病原性鳥インフルエンザ(AI)が韓国全土に拡散し、卵の価格が歴代最高水準に急騰した。年末のため卵の消費が多いうえに、産卵鶏(卵を産む鶏)の殺処分で卵の生産が急減した余波と見られる。業界では卵の一日生産量が3分の1ほど減ったと推算する。

 26日、韓国農水産食品流通公社(aT)の資料によれば、この日の特卵1パック(30個入り)の平均小売価格は7510ウォン(約730円)で、1カ月前(5409ウォン)より38.8%も騰がった。22日に7037ウォン(約690円)で7千ウォン台に上がったが、流通公社が鶏卵価格を集計し始めた1996年以来、卵1パックが7千ウォンを超えたことは初めてだ。

 鳥インフルエンザで産卵鶏の27%が殺処分され、卵の供給が減ったことが直接の原因になった。現在、鶏・鴨の殺処分数は2614万羽だが、産卵鶏が72%の1879万羽を占める。大韓養鶏協会関係者は「国内平均の卵生産量は1日4200万個だ。冬には産卵率が下がるうえに、鳥インフルエンザで生産量が3分の1(1400万個)も減って供給に困難を来している」と話した。卵の産地価格も跳ね上がった。農林畜産食品部の資料によれば、特卵10個の産地価格は23日1837ウォン(約180円)で、先月平均(1242ウォン)より47.9%も騰がった。韓国鶏卵流通協会関係者は「流通商人は物量が極めて不足しているため、農家から産地価格より高い価格で買い入れて、食堂・パン屋・スーパーなどに納品している」として「仕事をやめる流通商人が出ているほど」と話した。

 政府は一部で提起された“卵買い占め”疑惑と関連して、中間流通の実態点検に乗り出す。26~28日の三日間、関係部署合同で全国17市道別に点検チームを編成し、大型マート、中小マート、卵流通企業などの販売価格と販売量、在庫量を調査する方針だ。

キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/776173.html 韓国語原文入力:2016-12-26 17:54
訳J.S(1029字)

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