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現代・起亜自動車「シーター2エンジン保証期間、米国と同一に」

登録:2016-10-12 23:48 修正:2016-10-13 07:23
既存5年・10万キロメートルから10年・19万キロメートルに延長 
ソナタ、グレンジャー、K5など5車種22万台が対象 
「顧客信頼向上のために決定、リコールは対象外」
ソウルのある現代自動車販売店の様子=資料写真//ハンギョレ新聞社

 現代・起亜自動車が、米国との公平性をめぐる論議を呼んだ「シーター2エンジン」装着車両のエンジンの韓国国内保証期間を、既存の5年・10万キロメートルから10年・19万キロメートルに延長することにした。対象車種はシーター2の2.4 GDiと2.0ターボGDiエンジンを搭載したソナタ(モデル名YF)、グレンジャー(HG)、K5(TF)、K7(VG)、スポーティジ(SL)の5車種で、2009年から昨年末までに販売された約22万4千台だ。

 現代・起亜自動車は12日「顧客信頼向上のために韓国国内車両の品質保証期間を延長し、米国と同一の基準を適用することにした。既存の保証期間が終了して有償で修理した顧客に対しては、修理費と代車レンタル費、牽引費を全額補償する」と明らかにした。

 今回の措置は韓国国内と北米とで差別的リコールを実施しているという指摘が相次ぐ中で出てきた。現代自動車は昨年、米国のアラバマ工場で2011~2012年に生産したYFソタナのエンジン欠陥で大量リコールを実施したが、最近消費者集団訴訟を提起した原告側と修理費用の全額補償で和解した。和解案は、補償対象を2011~2012年産車両だけでなく、2013~2014年に生産された車両まで含め88万5千台に増やし、エンジンの保証期間を10年・16万キロメートルから10年・19万キロメートルに延長する内容も盛り込んでいる。

 しかし、現代自動車は米国でエンジン騒音および始動不良問題で火がついたシーター2エンジンと関連し、「韓国国内車両はリコールの対象ではない」という既存の方針を守った。米国で生産した車両に比べて国内生産車両の不良率はきわめて低く、リコール基準に該当しないということだ。現代自動車は米国でのYFソナタのリコールは、アラバマ工場のエンジン組立工程の清浄度管理問題によるものと昨年明らかにしている。現代自動車関係者は「特定生産工場の加工過程で発生した事案だが、国内の顧客サービス強化のために同一仕様のエンジンを装着した国内販売車両全体のエンジン保証期間を延長することにした」と説明した。

 これまで自動車メーカーは同じエンジンを使う車でも、品質保証期間を国内では短く、外国では長く適用しており、国内消費者を逆差別しているという指摘を受けてきた。内需用車両の保証期間が延長されたとはいえ、輸出用車には及ばないものだった。このために国内消費者は「同じ車を買っても外国に比べて無償修理保証期間が短く不利益を受けている」と不満を示してきた。

 現代・起亜自動車は今回の保証期間延長と関連した具体的内容を車両の所有者に個別に通知することにした。現代・起亜自動車は「顧客の観点から判断した決定」とし「今後も徹底してすべての事案について点検を続ける」と明らかにした。

ホン・テソン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/765340.html 韓国語原文入力:2016-10-12 19:48
訳J.S(1384字)

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