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習近平主席「北朝鮮核問題を対話の軌道に戻すべき」

登録:2016-04-28 22:31 修正:2016-04-29 06:14
CICA外相会議で北朝鮮糾弾宣言 
朴大統領「核実験強行したら未来はない」
28日午前、中国北京の釣魚台国賓館で開かれた「第5回アジア信頼醸成措置会議(CICA)」外相会議の開幕式後、習近平・中国国家主席(左)が王毅・外交部部長(中央)と共に歩いている=北京/ EPA聯合ニュース

 中国とロシアが主導する他国協議体の「第5回アジア信頼醸成措置会議(CICA)」外相会議が、宣言文で北朝鮮の最近の核実験と弾道ミサイル発射を糾弾し、北朝鮮の非核化と6カ国協議再開のための条件づくりの必要性を強調した。習近平・中国国家主席は28日、北京で開かれたこの会議の祝辞で、「(朝鮮)半島問題を早急に対話・交渉の軌道に復帰させ、北東アジアの長期的安定を実現しなければならない」と明らかにした。朴槿恵(パククネ)大統領は同日、大統領府で国家安全保障会議(NSC)を主宰し、「金正恩(キムジョンウン)政権が国際社会の警告にもかかわらず、追加の核実験を強行した場合には、おそらく将来はないだろう」と警告した。

 CICA外相会議は、宣言文の第31項で、北朝鮮の4回目の核実験と数回の弾道ミサイル発射を「最も強力な表現で糾弾する」とした上で、「国連安全保障理事会(安保理)決議を徹底して忠実に履行し、国際協力をさらに強化することで、関連安保理決議および2005年の6カ国協議の9・19共同声明に従い、北朝鮮が完全かつ検証可能で不可逆的に核プログラムを放棄するように進めていくことを再確認する」と明らかにした。また「9・19共同声明と意味のある対話を通じ、6カ国協議再開のための条件と環境を整えていくための努力を支持する」と強調した。この会議が、北朝鮮核問題に対し公式見解を明らかにしたのは、今回が初めてのことだ。ユン・ビョンセ外交部長官は、韓国外交部長官としてははじめて同会議に出席し、中ロ外相と相次いで会談を行うなど、「北朝鮮核問題への対応」を訴えた。

 習近平主席は祝辞で「中国は(朝鮮)半島の近い隣人として半島に戦争と混乱が起こることを決して容認しない」とし、「各国が自制し、互いに刺激せず、矛盾を激化させないことを願っている」と強調した。

 朴大統領は、国家安全保障会議で、「(来月1〜3日の)イラン訪問の際、北朝鮮が核実験を強行して安保状況が非常に不安になることに備える」べきだとした上で、国家安全保障会議常任委員たちに「国家安全保障会議を常時開き、国の安全保障と国民の安全を確保する」ことを注文した。

イ・ジェフン、チェ・ヒェジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-04-28 19:23

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/741727.html 訳H.J

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