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南北武力衝突でKOSPI指数1900割れ、過去2年で最低

登録:2015-08-22 08:30 修正:2015-08-22 08:33
 ウォン・ドル為替レートも急騰…過去4年で最高値
 米中の悪材料に北朝鮮リスクが重なったため
南北武力衝突の影響で株価が急落した21日午後、ソウル・中区の外換銀行ディーリングルームでスタッフが株価の動きをモニターしている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社

 南北間の軍事的緊張が高まりKOSPI指数(韓国総合株価指数)が1900割れするなど、国内金融市場が大きく動揺した。

 21日、有価証券市場でKOSPI指数は前日より38.48(2.01%)下がった1876.07で取り引きを終えた。2013年8月23日(1870.16)以来2年ぶりの最低値だ。KOSPI指数(終値基準)が1900を割り込んだのも今年1月16以来初めてだ。外国人投資家と個人投資家がそれぞれ4420億ウォン(約440億円)、5334億ウォン(約530億円)の株式を売り切り指数を引き下げた。KOSDAQ指数も前日より4.52%下がった627.05で取り引きを終えた。

 ウォン・ドル為替レートも前日より9.9ウォン急騰した1195.0ウォン(約119円)で締め切った。2011年9月26日(1195.8ウォン)以来、3年11カ月ぶりの最高値だ。ただし債権価格は強勢(債権金利下落)で場を締めくくった。国庫債3年物は年1.709%で前日より0.005%ポイント下がり、5年物は年1.880%で0.022%ポイント下がった。

 最近の国内金融市場は、通貨価値まで引き下げた中国の経済不安、今年下半期に予告された米金利引き上げなどで不安定な様相を示した。そこへ地政学的不安要素として浮上した対北朝鮮リスクまで加わり、金融市場が大きく揺れ動いた。ただし専門家たちは、今のところ今回の事態が国内金融市場に及ぼす影響は制限的だと見ている。

 イ・ジョンウIBK投資証券リサーチセンター長は「北朝鮮(挑発)の影響が全くないとは限らないが、決定的要素とは言い難い。過去にも北朝鮮が核実験をしたりミサイルを発射した時、その衝撃が長引くことはなかった」と指摘した上で「今の金融市場の動きは、この間の劣勢を受け継いできた流れの中で把握しなければならない」と語った。軍事的対立という単一の要素より、中国の経済不安など国内金融市場に影響を及ぼしている海外発の悪材料により注目しなければならないという意味だ。米国のダウ指数がこの日2%ほど落ちるなど、世界の主要証券市場は世界経済鈍化に対する憂慮で同時に大幅に下落している。

 政府はこの日、チュ・ヒョンファン企画財政部第1次官主宰で緊急マクロ経済金融会議を開き、対応策を議論した。政府は会議を終えた後に発表した声明で「市場不安要素とそれにともなう発生可能なシナリオ別の対策を用意しており、別途の市場点検対策班も構成した」とし「金融市場と実物経済動向モニタリングを強化する」と明らかにした。

世宗/キム・ギョンナク記者、キム・ヒョジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-21 18:13

https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/705445.html 訳Y.B

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