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MERS恐怖に緩和の兆し、観光地の人出も増え消費回復傾向

登録:2015-06-24 09:23 修正:2015-06-24 11:01
MERS感染者が発生して村全体が隔離された全羅南道宝城郡宝城邑の住民たちが22日午前、12日ぶりに隔離が解除され明るい表情で互いに安否を尋ねている//ハンギョレ新聞社

クレジットカード実績-11.3%→-1.7%に
百貨店売り上げも減少幅減る
海雲台海水浴場に3万5千人の人波
遊園地も入場者増加
忠清北道沃川の敬老堂303カ所すべて再開

 中東呼吸器症候群(MERS)コロナウィルスの感染者発生が目に見えて減りだし、全国の多くの地域がMERSの影響から徐々に抜け出している。消費減少幅が緩和され、有名観光地への外出客も増えている。

 23日、ハンギョレがMERS感染者が発生した地域の様々な消費指標などを調べた結果、MERSの影響で今月初め大きく萎縮した消費心理が蘇っていることが明らかになった。京畿道が2013年から今年5~6月の全国の個人クレジットカード実績11億6000件を分析した結果によると、京畿道の今月最初の週取り引き額は5月に比べ-11.3%、2週目は-8%、3週目は-1.7%に減少した。今月1日に初めてMERS死亡者が発生し、3日に三次感染に対する警告が出されたため1週目は消費が大幅に減り、3週目には前月比減少幅が大きく減っている。

MERSによる感染・退院・死亡 (単位:人)※6月23日午前6時現在 資料:中央MERS管理対策本部 //ハンギョレ新聞社

 減った百貨店の売り上げも回復傾向を見せている。ロッテ百貨店の釜山地域店舗4カ所の1~18日の売上額は昨年同期に比べ5.5%減少したが、釜山で最初のMERS感染者と密接接触して自宅隔離措置された約40人が解除された19~21日には、同期間に比べ3.4%の減少にとどまった。光州の新世界百貨店も16~21日売り上げが9~14日に比べて3.6%増えた。

 地域の代表的な観光地にも外出客の足が次第に増えている。毎年1000万人以上の観光客が訪れる釜山の海雲台(ヘウンデ)海水浴場は、2週目週末の13~14日に2万5000人~3万人が訪ね、3週目週末の21日には約3万5000人が訪れた。21日の一日の訪問客が1週間前の二日分の訪問客より多かった。

 海雲台区関係者は「今月1~22日に約33万1000人の避暑客が訪れ、昨年同期47万8000人に比べ30%ほど減少したが、最近になってMERSが沈静化すると次第に回復傾向を見せている」と話す。朝鮮王朝太祖李成桂の御真(王の肖像画)がある全羅北道・全州の韓屋村の慶基殿を訪ねた観光客は、今月2周目の日曜日は1047人に過ぎなかったが、第3週日曜日には1881人に回復した。

 遊園地も正常さを取り戻しつつある。京畿道・龍仁のエバーランドはMERSに対する不安が高まった7日の入場者が、週末の入場者平均4万人の半分にも達しない1万5000人に終わった。しかし1週間後の14日には2万1000人、21日には3万人が入場し、増加傾向を示した。エバーランド関係者は「中国人観光客が全入場者の6%台である点を考慮すれば、来週末から正常水準の営業をすることができるだろう」と見通した。

 休業した学校やイベントなども次から次へと正常化している。釜山は幼稚園を含む50カ所余りが休業したが、今週は幼稚園1カ所だけ休業中だ。忠清北道で最初のMERS感染者(90番目の患者)が発生した沃川(オクチョン)郡は、9日から約10日間休業した小学校、幼稚園、子供の家が22日から登校を始めた。23日には地域の敬老堂303カ所がすべて再開し、24日には在来市場や牛市場なども正常営業することにした。同道は一時延期・取り消しを検討した道民体育祭を予定通りに来月2~4日に清州で開くことにした。

 だが、15日に初めてMERS感染者が発生した大邱(テグ)とMERS感染者が陽性反応の検査結果を受ける前に旅行した済州は、まだMERSの影響から抜け出せずにいる。大邱の最初のMERS感染者が立ち寄った大邱デミョン市場のパク・ユンギュ商人会長は「市場の名前が公開され売り上げが普段の30~40%水準に落ち込み回復できずにいる」と話した。

釜山/キム・グァンス記者、全国総合(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-23 21:28

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/697203.html 訳Y.B

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