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MERSでデパート・大型スーパーの売上急減、インターネットショッングに殺到

登録:2015-06-06 01:02 修正:2015-06-06 07:11
 “MERS恐怖”経済にも波及
 デパートなど人が集まる場所への外出消極的
 オンラインショッピングモールが“反射利益”
 免税店も観光キャンセル事態懸念
 防塵マスクが飛ぶように売れ品薄現象も
海外旅行者の韓国旅行が相次いでキャンセルされ、観光業界が緊急事態を迎える中、5日午後、仁川国際空港の入国ゲートが普段と違って閑散としている=仁川空港/タク・ギヒョン先任記者//ハンギョレ新聞社

 中東呼吸器症候群(MERS)の恐怖が制御不能になるほど急速に拡散し、日常の経済活動にも影響が及んでいる。大型スーパーやデパートなど、人が密集する場所に出かけることを控える傾向が強まり、売上高が急に萎縮している。一方、他の人と接触しなくても購入できるインターネットショッピングの売上高は逆に増えている。

 5日、業界によれば、Eマートの1日から4日までの売上高(全国店舗)は、昨年6月2日から5日まで(6月1日の休日)と比べて7.8%減少した。特にこの期間にMERS発症の疑いの病院があることが明らかになった東灘(ドンタン)店は売上高が19.7%、平沢(ピョンテク)店も16.2%減った。 4日の1日売上高の下げ幅はこれよりもはるかに大きい。 4日の売上高を昨年6月5日(6月4日の地方選挙休日)と比較すると、東灘店は-27.6%、平沢店は-24.1%となった。MERSが他の地域に波及したことで、Eマート大田(テジョン)ターミナル店の4日の売上高も23.2%(昨年6月5日比)減少した。ロッテマート側によると、先週の同じ期間に比べて、2日から4日までの売上高が全国の店舗では-1%ほど減ったが、水原(スウォン、4店舗)・平沢(1店舗)の合計5つの店舗の合計売上高は、9.5 %も減少した。

 デパートの売り上げもMERSの拡散に伴う売上高の減少傾向が著しい。ロッテ百貨店水原店は2日から4日までの売り上げが前週に比べて9.2%減少した。新世界百貨店の場合、今年5月20日に最初の感染者が発見されて以来、全国の店舗の総売上高が5月20日から31日まで1%(前年同期比)増加したが、6月2日から4日まで一週間前に比べて4.1%の減少に転じた。

 一方、外出を控える雰囲気が広がり、インターネットショッピングモールは、反射利益を得ている。AUCTIONの場合、5月30日〜6月4日の間一週間前に比べ国産豚肉は84%、麺食品は72%も販売が増加した。シャンプー・リンスも73%、ボディーウォッシュは71%増加した。 Gマーケットは、同じ期間にカップラーメンが84%(前週比)、ラーメンは57%の売上高が増加した。AUCTIONとGマーケット側は「食品と生活必需品を中心に、近年、数日間の売上高が大幅に増えた。MERSの影響なのかは確信できない」と説明する。

 中国人観光客の売上高の割合が絶対的な免税店業界は、大規模な訪韓キャンセル事態に、夏シーズンの売上高に直撃弾をもらうかもしれないと懸念している。ロッテ免税店は「現在のMERS発生以前に入国した中国人が売上を上げているが、MERS事態が長期化されるか心配だ」と憂慮する。

 MERS余波で防塵マスクが早目に品薄状態になる中、衛生用品は爆発的に売れている。 Eマート側は「マスクの販売1日から4日まで、2週間前(5月18日〜21日)に比べ65倍も増え、手洗浄剤は、約10倍も多く売れた」と明らかにした。海外配送代行業者malltailが運営する海外直接購買サイトtaillistによると、4日〜5日(午後4時現在)までのマスクと洗浄剤は2万3千本も売れた。malltail側は「ほとんどMERSウイルス感染の予防に効果があることが知られている『N95 1等級』防塵マスクを求めた」と説明した。

 一方、大韓航空やアシアナ航空などの航空会社はMERS確定者・不審者・自己隔離者の航空券の払い戻しと変更違約金を免除することにした。払い戻しと日付の変更を希望する予約者は、病院や保健当局が発行した確認書を提出しなければならない。

キム・ミヨン、チョ・ギェワン、チェ・ジョンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-05 20:02

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/694550.html  訳H.J

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