本文に移動
全体  > 経済

恐るべし中国産…韓国市場浸透率でIT製品が飲食糧の輸入を抜く

登録:2015-04-12 21:55 修正:2015-04-13 15:25
 韓国市場で中国製品占有率
 2000年2.6%→2013年6%に大幅増
 IT製品占有率は4倍に
 輸入比重1位は飲食糧品→半導体
 韓国商品の中国市場占有率はますます下落
韓中相互の製品輸入浸透率推移。 (単位:%)資料:現代経済研究院 //ハンギョレ新聞社

 中国産輸入品の韓国市場浸透率が、半導体、コンピュータなどの先端技術製品を中心に急増しているとする研究結果が出た。 今後、韓中自由貿易協定(FTA)が発効すれば対中国貿易収支の黒字幅が減少する可能性が高く、対策が急がれる。

 現代経済研究院イ・ヨンファ主任研究員とハン・ジェジン研究委員は報告書「韓中間相互輸入浸透率の特徴と示唆点」で、韓国製造業全分野の中国産製品浸透率が上昇していると12日明らかにした。 中国産製品の韓国輸入額は2000年の128億ドルから2013年には831億ドルに増え、韓国市場内の中国産製品の浸透率は2000年の2.6%から2013年には6%に大幅に増加した。 中国市場での韓国産製品は2000年の232億ドルから1831億ドルに増えたが、浸透率は2.5%から1.4%に低下し下落傾向にある。 輸入浸透率とは、内需市場で輸入製品が占める市場占有率をいう。 イ主任研究員は両国の製造業生産額と貿易統計を活用し計算したと説明した。

2000年と2013年の中国産5大輸入品目。(単位:%)資料:現代経済研究院 //ハンギョレ新聞社

 2000年以後、韓中間の貿易規模は年平均20%ほど増加しているが、特に韓国の中国依存度が高まっている。 2013年以後には中国製品の輸入増加率が韓国産の中国輸出増加率を上回り、貿易収支の黒字幅が2013年の628億ドルから2014年には553億ドルで、100億ドル近く減った。 今後、韓中FTAが発効すれば、中国産輸入構造が急速に変わり、貿易収支黒字幅がさらに減少する可能性が高いというのがイ主任研究員の見通しだ。 先月25日、協定文韓国語本草案を公開した政府は、13日まで国民の意見を受け付けた後、早ければ今月末か5月初めに正式署名する計画だ。

 浸透率推移を産業別に調べれば、韓国市場で中国産製品の浸透率は飲食糧製品を除いてほとんどで上昇した。 特にコンピュータ、半導体などIT産業は2000年に3.9%に過ぎなかったが2013年には15.5%になり4倍に増えた。 反面、韓国産の中国市場浸透率は全般的下落傾向が持続している。

 細部品目別には、全23品目のうち20品目で韓国市場内での中国産浸透率が上昇した。 特にコンピュータが2000年以降大幅に膨らんだ。 技術水準別に見ればITなど先端技術品目の浸透率が同じ期間に3.9%から15.5%に増えた。 2000年には中国産飲食糧品の輸入比重(12.6%)が最も大きく1位だったが、2013年には半導体(19.3%)が1位になった。 2013年には半導体だけでなく中国産コンピュータ(4位)、映像、音響、通信品目(5位)等の先端技術製品が上位圏に進入した。 韓国産製品の中国浸透率は先端技術品目を中心に高く現れているが、全般的には下落傾向だとイ主任研究員は付け加えた。

 イ主任研究員は「最近中国はドイツのインダストリー4.0をベンチマーキングして『中国製組2025』戦略を強化するなど、未来型産業発掘に拍車を加えている。 韓国市場に浸透する中国製品の質的変化が加速化すると予想され、高付加革新型未来産業発掘のための制度的装置を強化することが至急必要だ」と強調した。

ソン・ギョンファ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-04-12 20:33

https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/686506.html
訳J.S(1560字)

関連記事