チェ・ミンジョンの力走、最後はハッピーエンドだった。
ショートトラック韓国代表のチェ・ミンジョン(24・城南市役所)は16日、中国・北京の首都体育館で行われた2022北京冬季五輪ショートトラック女子1500メートルで金メダルを首にかけた後、明るく笑った。平昌(ピョンチャン)五輪では無表情さから「氷の王女」と呼ばれもしたが、今回の大会では泣いて笑っていっそう熱い五輪に挑んだ。紆余曲折もあったが、ドラマの最後は明るい笑顔だった。
チェ・ミンジョンはこの日、競技が終わった後、記者団に「本当に嬉しくて信じられない」と語った。先月、忠清北道の鎮川(チンチョン)国家代表選手村で行われたメディアデーでは「ショートトラックはやはり韓国だという言葉を聞きたい」と語ったチェ・ミンジョンは、「私だけでなくすべての選手が一緒に努力して、良い結果を作りだし、やはりショートトラックは大韓民国だという言葉を守ることができた。応援してくださった方々に感謝した」と笑顔で述べた。
2018年の平昌大会に続き1500メートル2連覇を達成したチェ・ミンジョンは、「今回の大会の最後の種目であり、2連覇への挑戦だということから気を遣うこともあったが、良い結果につながり本当に気持よく胸がいっぱいだ」と述べた。彼女はまた、「平昌五輪の時は初めてで大変だったが、うまく勝ち抜けたと思った。北京の時は経験があり大丈夫だと思ったが、やはり五輪ということもあり、思った以上に大変だった」とし、「とにかく最後がよかったので幸い」だと述べた。
平昌に続き北京でも、チェ・ミンジョンは、スザンネ・シュルティング(オランダ)やアリアンナ・フォンタナ(イタリア)など、そうそうたる選手たちと対戦した。チェは「4年間、良い選手たちと良い競技ができ、選手としてとてもよかった。このような善意の競争をしながら互いに成長することは、選手として嬉しいこと」だと述べた。今回の大会ではこの3人が平昌に続き、それぞれ500メートル(フォンタナ)、1000メートル(シュルティング)、1500メートル(チェ)で2連覇を達成した。
五輪でメダル5個(金メダル3個+銀メダル2個)という高みに立ったチェ・ミンジョンの次の目標は何か。チェは「平昌五輪を準備していた時も、北京五輪のことは考えられなかった。北京を準備していた時も、ミラノについては考えていなかった」とし、「その点は、ひとまず少し休んで考えてみなければ」と話した。また「たくさんのメダルを獲得したが、私一人がうまくやって多く取れたとは決して考えていない。多く取れた分、多くの方々がサポートしてくれた。サポートしてくださった全ての方々に感謝を申し上げたい」と語った。