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[北京五輪]韓国選手団「誤審が続けば故意」…ショートトラック判定に抗議の会見

登録:2022-02-09 06:28 修正:2022-02-09 08:16
「審判が試合を支配してはならない…正確に判断すべき」 
トーマス・バッハIOC会長に直接抗議する計画も
韓国ショートトラック代表チームのチェ・ヨング支援団長が今月8日、中国北京のメインメディアセンター(MMC)で開かれたショートトラック判定関連の緊急記者会見で、判定について発言している=北京/聯合ニュース

 北京五輪のショートトラックの不公正な判定を巡る議論と関連し、韓国選手団が緊急記者会見を開き、強く抗議した。再発防止に向け、あらゆる手段を動員する方針だ。

 ユン・ホングン選手団長、ユ・インタク選手村長、ショートトラック代表チームのチェ・ヨング支援団長とイ・ソヒコーチは8日、中国北京メインメディアセンター(MMC)で緊急記者会見を開き、「選手たちは4年間の青春を捧げ、血と汗を流して今回の五輪に向けて準備してきた」とし、「可能なすべての方法を模索し、手続きに則って、直ちに国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴する」と述べた。

 ショートトラック代表チームは前日、北京の首都体育館で行われたショートトラック男子1000メートル準決勝で、レーン変更が遅れたなどの理由でペナルティを受け、ファン・デホン(23)とイ・ジュンソ(22)が失格となった。決勝でも1位で通過したハンガリーのリュウ・シャオリン・サンドルがペナルティを受け失格となり、中国が金メダルと銀メダルを獲得したことを受け、偏った判定をめぐる議論が巻き起こった。中国は同日、1回も1位で決勝ラインを通過できなかった。

 同日の試合が終わった後、韓国選手団は直ちにファン・デホン、イ・ジュンソに対する判定に異議を申し立てた。ただし、国際スケート連盟(ISU)は「審判の判定には異議を申し立てることはできない」として棄却した。ユン団長は「これまでのCASへの提訴経験を踏まえ、弁護人団を直ちに選任し、現在、提訴の手続きを確認している。(検討)結果が出次第、直ちに提訴する」と明らかにした。

 ISUの国際審判でもあるチェ支援団長は「ファン・デホンの失格状況は、中国選手が数回にわたって追い越しを妨害したため、ファン・デホン選手がインサイドに切り込む作戦に出た。コーナーの入り口に十分スペースが空いており、無理なく入り込んだ。何の衝突もなかった。中国選手のジェスチャーを見て、審判が勘違いして判断したようだ。接触がなかったため、失格ではない」と指摘した。

 また「イ・ジュンソ選手はインコースから出発し、2番目にコーナーに入り、同じコーナーで普通に滑走した。3番目にハンガリー、4番目に中国選手がいたが、審判陣はイ・ジュンソ選手が中に急にインサイドに入り込んだため失格と判断したが、映像で見る限り、ハンガリーと中国の選手に問題があったのではないかと思う」と説明した。

韓国ショートトラック代表チームのファン・デホンが今月7日、中国・北京の首都体育館で行われた2022北京冬季五輪ショートトラック男子1000メートル準決勝1組で、中国選手たちをインコースで追い越している。審判はこの状況をファン・デホンの反則だとして失格処理した=北京/聯合ニュース

 チェ支援団長は「審判の判定が試合を支配してはならない」とし、「審判は試合の助力者として、誤った部分を正確に判断すべきだ。決勝戦では5人とも失格の状況があったと思う。最後のフィニッシュライン(決勝線)では(中国選手が)腕を広げた状態で両手を利用して引っ張った。ハンガリーの選手が失格となった部分は審判としてまったく理解できない」とし、「誤審が繰り返されるならば故意だ」とも述べた。

 ただし、CASに提訴したとしても、判定が覆されるのは現実的に難しい。同裁判所では過去、明白な誤審だとしても、審判の買収など明白な不正ではなく、単なるミスである場合は判定を変えられないという立場を堅持してきた。しかし、体育会は残りの試合などで不当な判定を防ぐため、トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長に直接抗議するなど、強力な措置を取る計画だ。

北京/イ・ジュンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sportstemp/1030192.html韓国語原文入力:2022-02-08 17:25
訳H.J

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