太極戦士たちの銀の疾走の後ろには、チームワークがあった。
ショートトラック韓国女子代表チームは13日、中国・北京で行われた2022年北京冬季五輪ショートトラック女子3000メートルリレーで銀メダルを獲得した後、記者団に対し「コンディションの良くない状況で練習し、4人のメンバーで練習した期間が短いといえば短いと感じられるが、みんな最善を尽くして努力したことを考えれば、メダルの色とは関係なく貴重な銀メダルだと思う」(イ・ユビン)と語った。
この日代表チームはキム・アラン(27、高陽市庁)、ソ・フィミン(20、高麗大)、イ・ユビン(21、延世大)、チェ・ミンジョン(24、城南市庁)が出場し、オランダ、中国、カナダと激しい勝負を繰り広げた末、銀メダルを獲得した。代表チームは今大会を控え、コロナで練習と大会参加などにおいて困難があった。選抜戦1位のシム・ソクヒ(25、ソウル市庁)が同僚の悪口問題で落選し、3位のキム・ジユ(23京畿一般)が負傷で出場が挫折するなど、変数も多かった。
チェ・ミンジョンは「リレーが五輪でいつも良い成績を収めてきたので、記録を続けたいと思った」とし、「それでも私たちが与えられた状況で最善を尽くして得た結果だったので、後悔はない」と話した。また「少し残念なのは、チームメンバーはとても良かったのに自分が力不足だったからだと思うので申し訳ないし、自分ももっと努力しなければならない」とし、「苦労したチームメンバーと、時間を作ってサポートしてくれた男子選手たちにも感謝している」と伝えた。
12日の女子1000メートルで銀メダルを獲得した後、号泣したチェ・ミンジョンは、この日の競技後は明るく笑った理由について、「SNSにも今度は笑うと書いたし、昨日泣きすぎて周りの人たちに心配をかけたような気がしたから」と答え「これからはたくさん笑わなきゃ、と思うし、チームメンバーと一緒にメダルを取ることができて、そのことが一番嬉しかった。悲しいよりも嬉しい」と語った。
チェ・ミンジョンの隣には、エースの責任を一緒に担おうと努力した仲間たちがいた。今回が3回目の五輪出場となるキム・アランは「決勝戦に入る前にチェ・ミンジョン選手が背負っている負担を減らすために(他の選手と)『各自が担当しているところで最善を尽くそう。準備したすべてを見せよう』と言って(レースに)臨んだが、すっきりした気持ちでできた。銀メダルも貴重だと思う」と話した。
五輪初舞台に立ったソ・フィミンは「初めて出場する五輪なのでとても緊張したが、先輩たちがいろいろと助けてくれて、良い話もたくさんしてくれて、良い結果を得られたと思う」と感想を述べた。この日、試合後に涙を流したソ・フィミンは「自分にとって本当に大きなポジションだったし、その分のプレッシャーと責任感があったが、無事に終えたという安堵感と良い結果を出せたという思いで涙が出た」と振り返った。ソ・フィミンは代表チームが用意したセレモニーが「私のアイデア」だったとし、「大韓民国最高」という意味だと言って笑顔を見せた。
代表チームはこの日、リレーで一緒に出場できなかったパク・ジユン(23、韓国体育大)や、けがで落選したキム・ジユに対する気持ちも伝えた。イ・ユビンは「パク・ジユン選手と一緒に練習してお互いとても力になった」とし「先輩に本当に感謝している。金メダルを渡せなくてすまない。本当にお疲れさまでしたと伝えたい」と語った。
イ・ユビンはまた「キム・ジユ選手も負傷で五輪に出場できず残念。先輩が負傷から回復して、次の五輪の機会に良い成績を出せるよう努力したい。本当にお疲れさま、ごめんなさいと言いたい」と語った。