「我々はこれからは親日派の安益泰(アン・イクテ)の『愛国歌』ではなく、“普通名詞”としての愛国歌を作り、歌うべきです。これ以上、民族の自尊心を踏みにじる安益泰の愛国歌の曲調を、国民が口ずさんではなりません」
「2020大韓民国愛国賛歌フェスティバル」の指揮をとる文化活動家であり歌い手のイム・ジンテク総監督(69)は「今回のフェスティバルが愛国歌を替える必要性を共に考えるきっかけになることを願っている」と語った。
イム監督は「私たちはすでに100年前から数多くの愛国の歌と民族の歌を歌っており、人権と民主、国土と環境を愛する歌を歌ってきた」とし、フェスティバルを通じて、愛国心を呼び起こす歌が安益泰の愛国歌だけではないことを代案として提示する」と強調した。
特に彼は「現在、安益泰の『愛国歌』の問題は作曲家をめぐる論争だけではない。作詞家をめぐる問題もある。作詞家は明らかに島山・安昌浩(アン・チャンホ)先生であるにもかかわらず、親日附逆者の尹致昊(ユン・チホ)が作詞を行ったことになっている」とし、「フェスティバルを通じてこれに対する問題提起も行うつもりだ」と語った。イム監督は「独立運動から分断と独裁の時代に民主化を渇望した真の愛国の歌を今回のフェスティバルで市民が一緒に歌い、親日附逆の残滓と積弊を清算して、新しい愛国歌に向けた力強い一歩を踏み出せればと思う」と話した。
今月14~15日の2日間、京畿アートセンター大劇場で開催される「2020大韓民国愛国賛歌フェスティバル」では、1894年の東学革命から2016年のろうそく革命に至る大韓民国の近・現代史で、大衆が共に歌った愛国の歌に込められたエピソードや意味、時代の様子を歌を通じて吟味する。
フェスティバルではシンギング・エンジェルス少年少女合唱団、歌い手のチェ・ヨンソク氏やキム・ムンヒ氏、パク・ウンジョン氏、シン・セボム氏、水原市立合唱団、民衆歌謡グループ「歌を求める人々」などが、「義兵軍歌」、「光復軍アリラン」、「解放の歌」、「行け38度線」、「あなたのための行進曲」、「アリラン愛国歌」など、民衆に歌われてきた独立と愛国、民主の歌を聞かせる予定だ。また1910年代前後に国内外に広がった島山・安昌浩の「愛国唱歌運動」と現在の愛国歌の生成・変遷の歴史にも光を当てる。
フェスティバルが開かれる当日午後3時~7時まで、京畿アートセンター野外劇場や大劇場ロビー、周辺の街頭では、京畿道と水原地域の専門芸術団体や芸術家たちが飾る伝統遊戯、歌の公演、打楽器パフォーマンスをはじめ、愛国心を鼓吹する展示や太極旗の扇子作り、手のひらスタンプなどのイベントが開かれる。
愛国賛歌フェスティバルでは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、客席運営や野外公演、展示・体験イベントがソーシャル・ディスタンシングの守則に合わせて進められるる。8歳以上なら誰でも事前予約をして無料で観覧できる。
予約はフェスティバルのホームページの掲示板やSMS(010-3675-1518)を通じて、申込者の名前、観覧希望日、観覧人数を伝えて申し込む。(031)238-4189.