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[単独] 親日 李鍾麟は恥部を隠しておだて上げ…安昌浩先生の写真には名前だけ

登録:2013-12-18 10:28 修正:2013-12-19 00:22
李承晩と対立した安昌浩(アン・チャンホ)こきおろし
金活蘭(キム・ファルラン)柳致眞(ユ・チジン)など親日には沈黙
代表的独立活動家である安昌浩(アン・チャンホ)写真の下には何の説明もないが、親日派である李鍾麟(イ・チョンニン)写真の下には長い説明をしながらも親日行跡に対する指摘は含まれていない。

 親日・独裁美化はもちろん各種の誤りが明らかになり論難を起こした教学社版高校韓国史教科書が、教育部の修正命令手順を踏み最終承認を受けた後にも同様な問題を多く抱いていることが明らかになった。 学校現場でこの教科書を用いて歴史を教えてもかまわないのかという疑問が起きる程度だ。

 民族問題研究所が17日に公開した教学社版教科書の問題点を見れば、代表的な独立活動家に対する叙述は縮小または歪曲した反面、親日派に対しては親日行跡を隠して多くの紙面を割いていることが分かった。 代表的なケースが独立活動家 島山(トサン)安昌浩に対する説明が不十分な点だ。 教学社版教科書は210ページに、安昌浩の写真を載せているが、写真の下の説明には‘アン・チャンホ(1878~1938)’とのみ記されているだけで、何の説明もない。 安昌浩は建国勲章の最高等級である‘大韓民国章’を受けた人物だ。 それとは対照的に、265ページに載せた大物親日派 李鍾麟(イ・チョンニン)の写真には二つの文章からなる説明がついているが、親日行為に対する指摘は抜け落ちている。

 また、教学社版教科書は‘修養同友会(安昌浩が組織した民族運動団体)事件’を説明する中で "安昌浩の意に沿って李光洙(イ・グァンス)朱耀翰(チュ・ヨハン)らが中心に活動したが(中略)李光洙らは出獄して親日の道を歩むことになった" と叙述した。 安昌浩と親日派 李光洙の関係に注目させるような叙述だ。 民族問題研究所側は、安昌浩が当時 李承晩と対立関係だったという点で、李承晩を美化しようとする著者が安昌浩の業績を縮小・歪曲しようとしたと疑っている。

 "日帝はすべての韓国人に屈従と戦争に対する協力を要求し、強要に勝てなかった人々はそれに従った" という部分は、日帝時の親日がひたすら強要によるものであり、自発的な親日ではなかったという親日派の論理を代弁しているようだ。

 教学社版教科書は‘親日人名辞典編纂委員会’と‘親日反民族行為真相究明委員会’が選定した親日派の中で、金性洙(キム・ソンス)金活蘭(キム・ファルラン)柳致眞(ユ・チジン)安益泰(アン・イクテ)李光洙(イ・グァンス)李丙燾(イ・ビョンド)李象範(イ・サンボム)李鍾麟(イ・チョンニン)張德秀(チャン・ドクス)崔南善(チェ・ナムソン)崔麟(チェ・リン)崔承喜(チェ・スンヒ)玄相允(ヒョン・サンユン)洪蘭坡(ホン・ナンパ)など14人を扱いながら、金性洙・李光洙・崔南善・崔麟など一部に対してのみ親日経歴をわずかに紹介するだけで、残りの人物の親日行為に対しては全く説明しなかった。

 チョ・セヨル民族問題研究所事務総長は「政府が教学社側に特典を与えようとすれば、検定はもちろん修正命令などの過程が拙速になされて、こういうあきれた教科書が出てきた。 昨日の修能世界地理問題の出題ミス論議に対する判決で、裁判所が‘教科書どおりに勉強しなければならない’という点を指摘して、教科書の重要性がより高まっている状況で憂慮が大きい」と話した。

ウム・ソンウォン記者 esw@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/schooling/615887.html 韓国語原文入力:2013/12/18 09:07
訳J.S(1571字)

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