ポン・ジュノ監督の映画『パラサイト 半地下の家族』が、米国のアカデミー授賞式で、作品賞や監督賞など6部門にノミネートされた。
アカデミー賞主催側は13日(現地時間)、米ロサンゼルスのアカデミー博物館で第92回アカデミー賞授賞式24部門の候補を発表した。『パラサイト 半地下の家族』は作品賞や監督賞、脚本賞、編集賞、美術賞、国際映画賞(旧外国語映画賞)など計6部門の候補に名を連ねた。
韓国映画がアカデミー賞の最終候補になったのは今回が初めてだ。韓国映画界は1962年、故シン・サンオク監督の『離れの客とお母さん』を皮切りに、毎年外国語映画賞部門に出品してきた。昨年、イ・チャンドン監督の『バーニング劇場版』が外国語映画賞の予備候補に入ったものの、最終候補には選ばれなかった。
『パラサイト 半地下の家族』は、ノミネーションが有力視されていた国際映画賞部門だけでなく、作品賞や監督賞、脚本賞など主要部門にまでノミネートされ、注目を集めている。
これと共に、イ・スンジュン監督の『不在の記憶(In the Absence) 』も短編ドキュメンタリー部門の候補に選ばれた。この作品は、セウォル号惨事当時の現場の映像や通話記録を中心に、現場に集中しており、国の不在に質問を投げかける29分間のドキュメンタリー映画だ。
受賞作はアカデミー会員の無記名投票で選ばれる。投票は30日から来月4日まで行われる。授賞式は来月9日、ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで行われる。