米国のトランプ大統領は、11年ぶりにホワイトハウスを国賓として訪問する中国の習近平国家主席のために、空港での出迎えから戦略爆撃機による祝賀飛行、国賓晩餐会に至るまで、最高級の礼遇を用意している。普段、公式の外交日程にはあまり姿を見せない夫人のメラニア女史も歓迎式や国賓晩餐会、別途の文化行事などに相次いで出席する。
ホワイトハウスが21日(現地時間)に公開した日程によると、トランプ大統領は23日午後、ワシントン近郊のアンドルーズ合同基地に自ら出向き、習主席と夫人の彭麗媛女史を迎える予定だ。米国大統領が外国の首脳を空港でみずから出迎えることは珍しい。
本格的な国賓訪問行事は24日午前、ホワイトハウスで始まる。トランプ大統領夫妻と習主席夫妻が出席する公式歓迎式には、米軍の全軍種を代表する将兵479人が動員される。ホワイトハウスの南側進入路であるサウスドライブには米軍儀仗隊が整列し、ホワイトハウスの南側玄関では陸軍トランペット演奏団がファンファーレを鳴らす。さらにホワイトハウス本館で、海兵隊軍楽隊が中国と米国の国歌を演奏した後、トランプ大統領と習近平国家主席がそれぞれ演説を行う。
ローズガーデンでは、陸軍のオールドガード・パイプ&ドラム隊や海兵隊儀仗隊、海兵隊ドラム&トランペット隊などが参加する閲兵式と実演が行われる。歓迎式の最後には、米空軍の戦略爆撃機「B2スピリット」1機と戦闘機「F22ラプター」4機がホワイトハウス上空を飛行する。米国が保有する代表的なステルス戦略資産を、国賓歓迎行事に投入するわけだ。
トランプ大統領は、昨年8月にロシアのプーチン大統領とアラスカで首脳会談を行った際も、B2スピリットとF22ラプターを動員した祝賀飛行を披露したことがある。今回は、ホワイトハウスの公式国賓訪問行事にB2とF22を投入し、習主席に対する軍事儀礼の規模を一段と拡大した。
歓迎式の後には、トランプ大統領と習主席が首脳会談に入る。貿易休戦期間の延長やレアアース(希土類)の供給、人工知能(AI)問題などが主要議題として議論されるとみられる。米政府高官らはこれに先立ち、貿易やレアアースの世界市場への供給、AIなどを会談の議題として挙げた。中国外務省は、習近平国家主席がトランプ大統領と「中米関係および世界の平和と発展に関する重大な問題」をめぐり、深く意見を交換する予定だと述べた。
首脳らが会談している間、メラニア女史と彭女史はワシントンのスミソニアン国立アジア美術館を共に訪問する。ホワイトハウスは、二人が数世紀にわたるアジアの芸術作品や、米中文化交流を示す作品を鑑賞する予定だと述べた。二人が米中首脳会談を機に別途日程を持つのは、2017年以来初めてのことだ。
同日夜には、ホワイトハウスのイーストルームで、トランプ大統領夫妻が習主席夫妻のために国賓晩餐会を開く。ホワイトハウスは、晩餐会の具体的な内容については23日にさらに発表する計画だ。米政府高官らによると、アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏、テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスク氏、アルファベットのCEOサンダー・ピチャイ氏、NVIDIAのCEOジェンスン・フアン氏、オープンAIのCEOサム・オルトマン氏、アップルのCEOティム・クック氏、 デル・テクノロジーズのCEOマイケル・デル氏など、米国の主要テクノロジー企業のトップたちも出席する予定だ。
最終日の25日午前には、両首脳夫妻がホワイトハウスのレッドルームでお茶を楽しんだ後、共にワシントンの国立公文書記録管理局を訪問する。ここで両首脳は、米国の建国理念が込められた独立宣言書、憲法、権利章典の原本など、いわゆる「自由の憲章(Charters of Freedom)」を鑑賞する。特に、米国建国250周年を記念して特別展示されているジョージ・ワシントンの1787年の憲法草案(手書きの修正版)も併せて公開される予定だ。その後、トランプ大統領夫妻が習主席夫妻を見送ることで、3日間の国賓訪問の日程が終了する。
習主席夫妻は今回の訪米で、2015年のオバマ政権時代の国賓訪問以来、11年ぶりにホワイトハウスを訪れることになる。習主席の米国訪問自体は、2023年11月のサンフランシスコでのアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議以来、約3年ぶりとなる。中国外務省は、両首脳が5月の北京会談に続き、半年以内に相互訪問することになったことについて、「歴史的な意義を持つマイルストーン」だと評価した。