トランプ米大統領がイランとの戦争終結に向かうことを願うと述べたなか、これから国連総会で湾岸諸国の首脳らと会談するなど、イラン戦争終結に向けた外交的努力が再開されるかに注目が集まっている。
トランプ大統領は16日、ホワイトハウスで記者団に対し、「我々が戦争の終結に向かっていることを願っている」としたうえで、イランが「合意を望んでいる」と述べた。トランプ大統領は、イランから「直接」連絡を受けたとも述べた。
トランプ大統領は最近、イランとの戦争が米国の中間選挙の後に終わる可能性もあるとしつつも、イランが合意を望んでいるという主張を続けてきた。
「アクシオス」は同日、22日にニューヨークで開催される国連総会で、トランプ大統領がサウジアラビアなど湾岸地域の各国指導者と会談する予定だと報じた。同メディアは当局者の話として、トランプ大統領がサウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、バーレーン、クウェート、オマーンなど、湾岸協力会議(GCC)加盟国の首脳や外相らと会談すると報道した。また、この会談で指導者たちが米国の戦後構想戦略に焦点を当てるだろうと見通した。
アクシオスはまた、別の記事で、米国とイエメンの親イラン武装勢力「アンサール・アッラー」(フーシ派)が、互いに攻撃しないという秘密合意を結んだと報じた。
アクシオスの報道によると、先週末、オマーンの首都マスカットにある米国大使館で、米国当局者とフーシ派の指導部が秘密裏に会談し、このような秘密合意を結んだという。フーシ派側は紅海で米国の船舶や他国の商船を攻撃せず、安全な通航を約束する一方、米国はフーシ派に対する軍事行動に出ないことを約束したと、同メディアは報道した。米国は、サウジアラビアがイエメンのフーシ派に対する軍事行動に直接介入しないことを約束したという。ただし、フーシ派側は、サウジアラビアの船舶については引き続き攻撃目標とするという立場を明確にしたという。
これに先立ち、トランプ大統領は10日、サウジアラビアのムハンマド皇太子から2度にわたり電話を受け、フーシ派に対する米軍の攻撃を要請されたが、これを退けたと米メディアが報じた。
同日、中国を訪問して王毅外相と会談したイランのアラグチ外相は、トルコのフィダン外相およびパキスタンのアシム・ムニール陸軍参謀総長とそれぞれ電話会談を行い、地域内の問題について協議したと、イランのタスニム通信が報じた。ムニール参謀総長とフィダン外相は、イランの終戦交渉を仲介している。
アラグチ外相の中国訪問は、24日から始まるとみられている習近平中国国家主席の米国訪問と、トランプ大統領との米中首脳会談を控えて行われた。