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フカヒレ制限…国際条約「すべてのサメ種の国際取り引きを禁止または制限」

登録:2022-11-21 03:33 修正:2022-11-21 04:19
香港の建物の屋上でフカヒレを日干ししている様子。2013年1月2日撮影/ロイター・聯合ニュース

 今後はフカヒレ料理の主な材料であるサメの国際取り引きのほとんどが厳しく管理される。

 ワシントン条約(CITES)は最近、加盟国の表決を経て、フカヒレスープの主材料として使われるほぼすべてのサメ種の国際取り引きを禁止、または制限することを決めた。「ワシントン・ポスト」が19日(現地時間)に報道した。表決の結果、88の加盟国がサメ保護拡大に賛成し、29カ国が反対、17カ国が棄権した。

 野生生物保全協会(WCS)の国際政策副会長を務めるスエ・リバーマン氏は「今回の決定で保護の対象となるサメ種は、これまでの20~25%から90~95%に増えた」とし、「保護を受けるサメ種の範囲だけでなく、制限される国際取り引きの規模の面でも記念碑的な決定」だと語った。

 世界自然保護基金(WWF)によると、全世界のサメの36%が絶滅の危機に瀕しているが、フカヒレ料理の需要は日増しに高まっている。WWFの関係者は「サメは寿命の長い動物なので、成体にまで育ち卵または子を産むまでには長い時間がかかる」とし、「サメは乱獲に非常に脆弱な動物」だと述べた。

 フカヒレは中国が最大の消費国で、香港が最大の国際取り引き場所だ。今回の表決でも中国は反対票を投じ、日本やインドネシアなども反対の意思を明らかにした。

 加盟国の政府は今後、取り引きされるサメについて合法的に捕らえたものかどうかを判断し、許可証を発給することになる。この許可証がなければ取り引きはできなくなる。WWFの関係者は「サメを漁獲しているのはおおよそ20カ国」とし、「多くの国がサメ捕獲の調節と規制に努めていることは知っているが、禁止や制限は容易ではないだろう」と述べた。この関係者は「サメは海洋生態系における最上位の捕食者なので、サメの減少が深刻になると海洋生態系全体に大きな影響が及ぶだろう」とし、「結局は人類が海で食糧その他の資源を得ることが難しくなりうる」と語った。

 ワシントン条約は1973年3月に採択され、野生動植物の保護のために国際取り引きを管理統制している。韓国は1993年10月に加入した。

パク・ピョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1068005.html韓国語原文入力:2022-11-20 13:07
訳D.K

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