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100歳 博物館‘名品文化財’祝宴

原文入力:2009-09-28午後09:30:58
中央博物館‘与民偕楽’特別展
‘夢遊桃園図’等、国外所蔵品も故国を訪ねて

ノ・ヒョンソク記者

←国立中央博物館の‘与民偕楽’特別展に出展された主要名品文化財. 高麗時代銀製金鍍金酒煎子と置き台(米国,ボストン美術館所蔵),,

‘国家正統性の象徴として国民と共に歩んだ100年’

今年の秋、ソウル,龍山,国立中央博物館(以下 中博)はこういう旗じるしの下、国内外の名品文化財デパートに変身する。教科書,歴史書などに出てきた名だたる国内外所蔵文化財がデパート名品コーナーのように展示室のあちこちの種類ごとに入る。

今年は1909年に韓国最初の近代博物館である帝室博物館が昌慶宮に開館して100年目。これを特別に記念するために外交部などの力まで借り貴重な遺物をかき集めた。解放後に決め打ちしてきた中博正統性の根元を今年から旧韓末まで引き上げるための必死のあがきだ。29日に開幕した韓国博物館開館100周年記念特別展‘与民偕楽’(民と共に楽しむという<孟子>の一節),(11月9日まで)に出展された名品の主要目録は山盛りの祝宴膳を連想させる。1447年夢の中の理想郷を描けとの安平大君の命を受けて描いた安堅の傑作<夢遊桃園図>,薯童謠(ソドンヨ)伝説の面目を失わせた全北,益山,弥勒寺,百済舎利壷,世宗が創り出したハングルの誕生が宿る<訓民正音>,慶州,天馬塚から出た新羅の名画<天馬図>,世界で最も古い印刷物という釈迦塔の‘無垢淨光大陀羅尼經 ’,朝鮮白磁の代表作‘鉄画白磁葡萄紋壷’,1936年ベルリン オリンピック優勝当時のマラソンランナー孫基禎が受けたギリシャの兜 等等….

←白磁鉄画垂紐紋甁(国立中央博物館所蔵).

国外所蔵文化財8件10点をはじめ国宝19件40点,宝物14件15点,計150点余りが集まった。私たちの文化遺産の核心である仏教芸術品と百済,新羅の寺跡地・古墳出土品,高麗・朝鮮時代陶磁器,書画などの名品がほとんど全て網羅された。1部‘韓国博物館100年の余情と夢’は朝鮮王朝の最後の王,純宗が帝室博物館を紹介することから始まる。帝室博物館の初めての収集品であったという‘青磁象嵌葡萄紋酒煎子’と収集家 澗松 全蛍弼が家11軒分の金を与えて買ったという逸話が伝えられる澗松美術館所蔵‘訓民正音解例本’等、国内コレクションの歴史を象徴する遺物が先に並ぶ。2部‘博物館に厳重保管されてきたきらびやかな私たちの文化’は近世に経緯も分からぬまま日本に流出してしまった日本,天理大所蔵の‘夢遊桃園図’が断然目に映える。絵の中の動物が馬か角のある麒麟かを巡って論争が度重なった‘天馬図’展示は12年ぶりだ。11年ぶりに出てきた世界最古の古印刷物釈迦塔無垢淨光大陀羅尼經と初公開される高麗時代釈迦塔修理記録文書(重修記)も見逃せない。観音菩薩の涼やかな姿を描いた水月観音図(米国メトロポリタン博物館),星の光と共に降臨する如来像を描いた‘熾盛光如來来臨図’(ボストン美術館)は搬出後、初めて国内展示の旅に出た。

←安堅の<夢遊桃園図>(日本,天理大所蔵).

展示メニューは輝かしいものの感動はない。博物館100年の歴史を賛えると言って帝室博物館の後身であり現在の国立博物館の骨格となった総督府博物館,李王家博物館の暗い歴史はまるごと埋めた。日帝強制占領期間、これら博物館が私たちの文化遺産を蔑みわい曲する意図でコレクションを管理,操作した歴史的史料はほとんど見ることができない。省察なしに興行で博物館の正統性を探そうとする強迫の産物だ。

やっとの思いで持ってきた貴重遺物,外国所蔵品らの相当数は観覧日が限定されている。‘夢遊桃園図’は10月7日まで、‘天馬塚天馬図’と‘訓民正音解例本’は11日まで、‘無垢淨光大陀羅尼經’は8日から18日まで、‘太祖 李成桂 御真’は10月30日から11月8日まで展示。毎週水曜日夜間開場し、土曜日(秋夕連休除外)展示説明会が開かれる。 無料. (02)2077-9263.

ノ・ヒョンソク記者nuge@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/379144.html 訳J.S