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北朝鮮、韓国を射程に収める600ミリ多連装ロケット発射…金総書記「随時実施」

登録:2026-03-16 06:56 修正:2026-03-16 07:07
金総書記、娘のジュエさんと600ミリ多連装ロケット砲訓練を視察 
「420キロメートルの射程圏内にある敵には不安を与えるだろう」
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記兼国務委員長は14日、「600ミリ超精密多連装放射砲火力打撃訓練」を視察し、「420キロ射程圏内にある敵には不安を与えるだろう」と述べたと、労働新聞が15日付で報じた。訓練の視察には、娘のジュエさんも同行した/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記兼国務委員長は、「600ミリ超精密多連装放射砲(ロケット砲)の火力打撃訓練」を視察し、「我々に対する敵意を抱いている勢力、すなわち420キロメートル射程圏内にある敵には不安を与えるだろう」と述べた。北朝鮮官営「労働新聞」が15日付で報じた。

 金総書記は13日、朝鮮人民軍西部地区の長距離砲兵部隊の火力打撃訓練を視察し、この訓練には600ミリ超精密多連装ロケット砲12門と2つの砲兵中隊が動員されたと、同紙は報道した。金総書記と共に娘のジュエさんも訓練を視察した。

 金総書記はこの訓練の目的が「軍隊が自分の任務を全うできるようにすること」にあるとし、「平和は願うものではなく、守り抜かなければならないものだ」と強調した。さらに「戦争抑止力を検閲(点検)するための正常な訓練」だとし、「今後も随時行われるだろう」とも述べた。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記兼国務委員長は14日、「600ミリ超精密多連装放射砲火力打撃訓練」を視察し、「420キロ射程圏内にある敵には不安を与えるだろう」と述べたと、労働新聞が15日付で報じた。訓練の視察には、娘のジュエさんも同行した/朝鮮中央通信・聯合ニュース

 特に「420キロメートルの射程圏内にある敵」を名指しし、「不安」と「戦術核兵器の破壊的な威力に対する深い認識を与えることになるだろう」と主張した。韓国を射程圏内に収めた訓練という意味だ。

 また、「我々が保有する強力な攻撃力は、すでに宣言した通り、徹底して防衛のためのもの」だとしたうえで、「最も強力な攻撃力こそが、信頼できる防衛力であるからだ」と述べた。ただし「防衛的な性格を持つこれらの抑止手段が、国家主権の安全に対する外勢の武力挑発や侵攻を予防できなかった場合、これらの防衛手段は直ちに第二の使命、すなわち巨大な破壊的攻撃手段として使用されるだろう」とも語った。戦争抑止に失敗すれば、核兵器を相手を打撃する攻撃兵器として使うという主張だが、これは以前から度々登場した発言だ。

 金総書記が今回、600ミリ超精密多連装ロケット砲の火力打撃訓練を視察したのは、米・イラン戦争や今月9日に始まった韓米合同演習などを念頭に置いたものとみられる。これに先立ち、金総書記は労働党第9回大会の開幕直前である先月18日、600ミリ大口径多連装ロケット砲贈呈式に出席し、「特殊な攻撃、すなわち戦略的な任務の遂行にも適した」兵器、つまり核兵器を搭載可能な兵器だとし、「この兵器が使用されれば、交戦相手国の軍事インフラや指揮系統は瞬時に崩れ落ちるだろう」と述べた。北朝鮮労働党中央委員会のキム・ヨジョン部長は10日、韓米合同演習は「米韓の戦争試演」だとし、「敵は決して我々の忍耐と意志、能力を試そうとしてはならない」と述べた。

 「労働新聞」は「発射された多連装放射砲弾は、364.4キロメートル先の朝鮮東海の島しょの目標を100%の命中率で直撃した」と報じた。これに先立ち、韓国合同参謀本部は「14日午後1時20分頃、北朝鮮(平壌近郊)の順安(スナン)一帯から東海に向けて未確認の弾道ミサイル約10発が発射されたことを把握した」とし、「これらのミサイルは約350キロメートルを飛行しており、正確な諸元については韓国と米国が精密分析している」と発表した。

イ・ジェフン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1249335.html韓国語原文入力:2026-03-15 13:28
訳H.J

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