政府の定めた専攻医の復帰期限である29日を迎えた中、集団行動ではない方法を考慮すべきだとする専攻医たちの意見も台頭しつつある。
29日、インスタグラムのアカウント「異なる考えを持つ医学部生/専攻医」に、大学病院の胸部外科の専攻医だと自己紹介した投稿がなされた。投稿は「世界医師会の規約によると、医師のストライキは患者の治療を改善するために試みた別の方法がすべて失敗した時の最後の手段でなければならない」とし、「(専攻医は)ストいう劇薬処方以外の代案について十分に考えることができていなかった」と述べた。入院患者や救急患者に対する最小限の治療とケアが維持されなければならない、とも指摘した。
自身が病院に残った理由も明らかにした。投稿は「今回の事態で看護師、臨床病理士、放射線技師など、これまで注意を払えていなかった様々な労働者の話を聞いた」とし、「彼らは医療の空白に起因する業務負担の増加の中でも問題を提起することが難しい。安全な医療環境を作るため、病院のすべての労働者と共に声をあげるべきだ」と語った。
同アカウントは24日に開設された。「私たちは集団行動に同意しない医学部生/専攻医です」と表明した運営者は、集団内で同盟休学に反対する人々が後ろ指をさされたり、いかなる情報も得られず先輩たちの指示を待たざるを得なかったり、といった現実を指摘した。
運営者は「これまで病院と医学部の持つ閉鎖的な環境の中で声をあげるのが難しかった医学部生や専攻医は、私たちを訪ねてきてほしい」と開設の趣旨を明かした。保健福祉部はこの日、政府による医学部定員拡大に反発して研修病院を離脱した専攻医のうち、294人が診療現場に戻ったと発表している。