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「BTSの国よ、化石燃料はパラサイト…」アジアの環境団体、COP28で韓国を批判

登録:2023-12-06 10:09 修正:2023-12-06 10:13
アジアの環境団体、COP28の会場で 
韓国に向け、化石燃料の金融支援中止を求める
5日(現地時間)、UAEのドバイで開かれた国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で、アジアの環境団体「負債と開発に関するアジア人運動」(APMDD)が韓国の化石燃料への金融の中止を求めるアクションを行なっている=ドバイ/キ・ミンド記者//ハンギョレ新聞社

 「化石燃料はパラサイト(Fossil fuels are parasites)、私たちの暮らしでイカゲームをするな(Don't play squid games with our lives)」

 5日午前11時(現地時間)、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで開かれている国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)の各種会議が行われるブルーゾーン1番のエリアで、韓国の化石燃料への公的金融の中止を求めるスローガンが響きわたった。

 アジアの環境団体「負債と開発に関するアジア人運動」(Asian Peoples’ Movement on Debt and Development=APMDD)は、前日に日本に向けた行動を展開したのに続き、この日は韓国に向けた行動を起こした。日本と韓国は海外で進められている石油、ガス、石炭など化石燃料プロジェクトに対する公的金融支援を世界で最も多く行っている。日本は2019年から2021年まで化石燃料プロジェクトを支援するために年平均102億9千万ドルを支出し、韓国も71億4千万ドル以上を支出した。

 団体メンバーはこの日の行動で、韓国を「BTSの国」と呼び、行動の合間にBTSの曲「Butter」の替え歌で「バターのようなガス、隠れている犯罪者」(Gas like butter、criminal undercover)と叫んだ。彼らがこのように表現した理由は、COP28の会場内で国連や国連加盟国、組織、個人を嘲弄したり、基本的なマナーに反する批判をする行為が許されないためだ。そのため気候・環境団体の活動家たちは、現場で日本を批判する時は「ピカチュウの国」と呼び、オーストラリアを批判する時は「カンガルーの国」と呼んで批判する。

5日(現地時間)、UAEのドバイで開かれた国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で、アジアの環境団体「負債と開発に関するアジア人運動」(APMDD)が韓国の化石燃料への金融の中止を求めるアクションを行なっている=ドバイ/キ・ミンド記者//ハンギョレ新聞社

 オイルチェンジ・インターナショナルのアジアプログラムマネージャー、スーザン・ウォン(Susanne Wong)さんは、「この国には愛すべきものがとてもたくさんあります。私たちにBTSを与えてくれ、K-POP、K-ドラマも与えてくれました」とし「全世界に愛と楽しみを広めてくれました」と口火を切った。そして「同時に海外の化石燃料プロジェクトに莫大な資金を支援し、死と破壊に資金を提供しています。これを止めなければなりません」と声を強めた。

 フィリピンから来た「気候希望ユース」(Youth for Climate Hope)の活動家、クリシュナ・アリオラ(Krishna Ariola)さんは「私はネグロスオクシデンタルという島から来た。この国(韓国)が汚いエネルギーに資金を提供することで苦しんでいる島の一つだ」とし「私たちが声をあげる限り、私たちは韓国がエネルギー転換を決めてしまうのを放ってはおかない」と語った。

 インドネシアの「水の権利のための人民連合」(People's Coalition for the Rights to Water)の活動家、シギット・ブディオノ(Sigit Budiono)さんは「このような化石燃料とガスがどのように自国を破壊するかについて話したい」とし、「このK-POPの国の大企業の一つが、近いうちに東アジア最大のガスターミナルを建設する事業に参加するという。数カ月前には、このK-POPの国が私の国の石油化学事業の支援のために24億ドルも支援した」と主張した。

 この日の行動に参加した「気候ソリューション」のオ・ドンジェ研究員は「韓国政府はこのような不名誉を認識し、化石燃料にこれ以上新たに金融を提供してはならない」とし、「また、今回のCOP28で再生可能エネルギーを3倍にするという誓約が出てきたように、世界的な流れに歩調を合わせ、早く再生可能エネルギー中心の金融投資に転換しなければならない」と述べた。

ドバイ/キ・ミンド記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/1119192.html韓国語原文入力:2023-12-06 00:22
訳C.M

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