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ソウル市長「安全性が検証されていない汚染水放出に反対、韓国政府も同じ考え」

登録:2023-06-16 01:47 修正:2023-06-16 08:30
ソウル市のオ・セフン市長/聯合ニュース

 ソウル市のオ・セフン市長は、安全性が検証されていない日本による福島第一原発の汚染水放出に反対するとの立場を明らかにした。

 オ市長は15日、ソウル市議会第319回第4次本会議の市政質問で、共に民主党のイ・ソラ議員から福島第一原発の汚染水放出に対する考えを問われ、「1000万人のソウル市民の健康と安全に責任を持つべき市長として、国際基準に合わず、客観的に科学的に安全性が検証されていない日本の汚染水放出には断固反対する」と答えた。

 「国務会議で尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対して、汚染水放出に反対するとの立場を表明する意向はあるか」とのイ議員の質問に対しては、「中央政府と私の考えは同じなのに、立場を明らかにする必要があるのか」と問い返した。そして「対政府質疑の過程でのハン・ドクス首相やパク・チン外交部長官の発言は私の考えと同じだが、誤解を受けている」、「政府が安全性の確保を疎かにしたように映る場面が演出されており、非常に残念だ」と語った。続いて「むやみに反対スローガンを叫び、怪談に近い扇動を行う勢力にも明らかに原因がある。その部分を明確にしなければならない」と付け加えた。

 オ市長は、下半期に汚染水が放出された時に備え、ソウル市はどのような対策を考えているのかと問われ、「食品の安全に責任を負う食品医薬品安全処、農林畜産食品部などの中央政府が、二重三重に今より徹底した検証システムを作動させ、汚染物質検査を増やすだろう」とし「ソウル市も検査要請があれば、どんな対象に対しても検査できるシステムを整えていく」と答えた。

ソン・ジミン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/1096090.html韓国語原文入力:2023-06-15 15:26
訳D.K

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