「海は人類共同の未来だ。日本政府は福島第一原発の汚染水の海洋投棄計画を取り消せ」
24日午後12時、東京都千代田区の経済産業省前。韓国からやって来た環境連合海委員会のメンバーが、東京電力福島第一原発に保管中の放射性物質汚染水の海への放出に反対するとして記者会見を行った。
チェ・イェヨン副委員長は記者会見で「韓日両国の市民社会と漁業者は福島第一原発の放射性物質汚染水の海洋投棄に反対すると何度も表明してきた。しかし、日本政府と東京電力は強行しようとしている」と述べた。チェ副委員長は「海は人類の資産であり未来だ。汚染水を海に捨てるなという世界各地の声が聞こえないのか」、「日本政府と東京電力に反対意見を直に伝えるために東京にやって来た」と語った。
この日の記者会見には、福島第一原発の汚染水の海への放出反対などを求めて経済産業省前で毎日集会を行っている日本の市民団体や、関西労働者安全センターなども連帯した。「経産省前テントひろば」のあるメンバーは「海は世界中につながっている。福島第一原発の汚染水は日本だけでなく私たちみんなの問題」だとし、「海への放出計画を中止させるために力を合わせなければ」と話した。
海委員会は経済産業省に続き、東京電力本社に移動して記者会見を行った後、抗議書簡を手渡した。彼らは抗議書簡で「来月19~21日に広島で行われる主要7カ国首脳会議(G7サミット)で福島第一原発の汚染水の海洋投棄中止を宣言し、国際社会が知恵を集めるべきだ」と強調した。
日本政府は、福島第一原発の汚染水(132万トン)の放射性物質の濃度を法的基準値以下に下げたうえで、今夏から30年にわたって海に放出する計画だ。多核種除去設備(ALPS)で除去されないトリチウム(三重水素)は、基準値の40分の1以下に薄めて海に排出する。