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福島原発汚染水の放出間近…「水産物は“リコール”できない」韓国で討論会

登録:2023-04-21 06:14 修正:2023-04-21 07:47
「健康と代案、健康権の実現に向けた保健医療団体連合」などが19日、ソウル中区のソウル市NPO支援センターで、「日本の放射能汚染水の放出および水産物輸入再開の隠れた争点と民衆の健康」討論会を開いている=健康と代案提供//ハンギョレ新聞社

 「韓国は3面が海に囲まれています。数多くの生物と人々がその海を頼りに暮らしており、海を通じて生計を立てています。福島原発汚染水の海洋放出は、彼らの健康と生存を脅かす災害状況であり、未来世代から海を奪うことです」

 「健康と代案、健康権の実現に向けた保健医療団体連合」などが19日、ソウル中区(チュング)ソウル市NPO支援センターで開かれた「日本の放射能汚染水の放出および水産物輸入再開の隠れた争点と民衆の健康」討論会で、ハンサリム釜山生活協同組合のイム・ミファ環境小会長がこのように述べた。日本政府が今夏、東京電力福島第一原発に保管している放射性汚染水の海洋放出を予定している中、汚染水の放出が韓国国民の健康に及ぼす影響について懸念を示したのだ。イム会長は「多様な放射性物質が海の生物に蓄積され、韓国近海に移動するだろう」とし、「これによる被害は漁業関係者の生存権と国民の安全に深刻な脅威であるにもかかわらず、韓国政府は沈黙を守っている」と批判した。

 漁業関係者たちは放射性物質による食品安全事故を懸念した。チェ・ジミン海農水産管理部長は「食品の中から金属のような物理的な危害要素が発見された場合はその製品を回収あるいは廃棄すればよく、食中毒などの化学的な危害要素が発見された製品は事業場の衛生管理システム全般を改善していけば良い。しかし、もし日本の原発汚染水が海に捨てられ、放射性物質が蓄積された水産物によって食品安全事故が発生した場合、これは一体どうやって改善していけば良いのか」と問いかけた。また「汚染水が放出されれば、水産物が安心できない食べ物として認識され、生産者は大きな打撃を受けるだろう」と語った。

 福島原発汚染水の海洋放出が影響を及ぼすとしても、低線量放射線による影響であるため、人体に無害だという主張に対する専門家の反論もあった。ソウル大学環境大学院のペク・トミョン名誉教授は、「低線量被ばくの影響は疫学調査を通じて統計的に有意味な水準で具体的に確認される。低線量被ばくの影響を、全くないもの、測定されないものと見なしてはならない」と述べた。ペク名誉教授は、放射性物質であるトリチウムがDNAに吸収され、体内に留まって起こす影響が最も深刻だと指摘し、トリチウムの健康影響に対する疫学調査の事例として、原子力発電所近くで子どもの白血病などが増加したというドイツとカナダの研究を挙げた。

キム・ユンジュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1088622.html韓国語原文入力:2023-04-2013:58
訳H.J

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