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韓国の中高生の10人に3人が「日常生活が送れないほど憂うつ」

登録:2023-04-15 03:47 修正:2023-04-15 11:19
2022年学生健康診査・青少年健康行動調査
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 韓国の中高生の10人に3人ほどは2週にわたり日常生活が送れないほど悲しみにくれたり、絶望を感じたりしたことがあることが分かった。憂うつ経験率は2021年から再び上昇を示している。

 教育部と疾病管理庁は14日、このような内容を含む2022年生徒健康診査・青少年健康行動調査の結果を発表した。5万1984人の中高生が回答した青少年健康行動調査の結果によると、ここ1年間で最大2週間の日常生活の中断があるほど悲しかったり絶望を感じたりしたという憂うつ経験率は28.7%だった。2020年の調査では憂うつ経験率は25.2%で、前年より3ポイントほど下落していたが、2021年は26.8%、2022年は28.7%と2年連続で上昇。男女別では男子が24.2%、女子が33.5%で女子生徒の憂うつ経験率が高かった。ストレス認知率も2021年の38.8%から昨年は41.3%に上昇した。

 飲酒経験のある中高生の割合も2021年より上昇。調査時点で1カ月以内に1杯以上酒を飲んだと答えた人の割合は13%で、1年前より2.3ポイント上昇。1回の飲酒機会に男子は焼酎5杯以上、女子は3杯以上飲む「危険飲酒率」も上昇し、5.6%(2021年は4.9%)だった。

 決まった食事時間に食事ができなかったり、食事をファストフードで済ませたりする割合もやや上昇。週5日以上朝食を食べていない人の割合は39%で、前年より1ポイント上昇。朝食を抜いた最大の理由は「時間がないから」(35.1%)だった。週3回以上ファストフードを摂取した人の割合も27.3%で、前年より1.1ポイント上昇。一方、1日1回以上果物を摂取した人の割合は17.2%で、前年より0.9ポイント下落した。

 コロナ禍の鎮静化と日常回復によって身体活動は増えてはいるものの、小幅な増加にとどまった。肥満の割合もそれほど低下していない。1日60分、週5日以上身体活動した人の割合は16.3%で、前年より1.7ポイント上昇。小学生を含めた肥満の割合は18.7%で、前年に比べて0.3ポイント下落した。

パク・コウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1087942.html韓国語原文入力:2023-04-14 16:40
訳D.K

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