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正式会談不発、成果も出せなかった尹大統領…「外交惨事」の非難直面

登録:2022-09-23 10:06 修正:2022-09-23 10:14
尹大統領、韓日略式会談・バイデン大統領との48秒対面にとどまる 
強制動員賠償、米インフレ抑制法など進展なし
尹錫悦大統領と岸田文雄首相が21日(現地時間)、マンハッタン国連総会会場近くのカンファレンスビルで午後12時23分から約30分間にわたり話し合った/聯合ニュース

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の初の北米歴訪は、韓日「略式会談」、韓米「48秒の対面」により外交惨事となったという批判に直面している。大統領室は、韓日略式会談で強制動員問題を解決し関係を改善することで共感を形成し、韓米首脳会合では米国インフレ抑制法(IRA)に関する憂慮を伝えたと強調したが、目に見える進展はなく、原論的立場を再確認するにとどまったという評価が出ている。

 尹大統領と岸田文雄首相は21日(現地時間)、米ニューヨークで略式首脳会談を開き、両国関係の改善と北朝鮮の核への共同対応の必要性に共感し、首脳間の疎通を続けていくことにしたと大統領室が明らかにした。韓日首脳会談は2019年12月、文在寅大統領と安倍晋三首相が会って以来2年9カ月ぶり。両首脳は、重要争点である強制動員賠償問題については意見を進展させることができなかったという。

 今回の会談は、大統領室が先に計画を発表したことに日本側が反発し、最後まで開催するかどうかが不透明だった。結局、尹大統領は岸田首相が外交行事に参加している建物を訪ね、30分間略式会談を開いた。両首脳の会談は異例にも韓国メディアに日程や冒頭発言が公開されない形で行われたが、これは日本側の要請によるものだと大統領室は説明した。日本のメディアは「会談」ではなく非公式の「懇談」と表現した。

 尹大統領とジョー・バイデン米大統領の韓米首脳会談は実現しなかった。尹大統領は予定になかったバイデン大統領主催の「グローバルファンド第7回財政公約会議」に出席してまで韓米首脳間の会談時間を確保しようとしたが、結局、48秒間の「立ち話」をするにとどまった。大統領室はこの対面を含め、18日の英国・ロンドンで行われたレセプションでの対話、21日夕方のバイデン大統領主催レセプションでの対話まで、3日間で3回にわたり両首脳が米国のインフレ抑制法や金融安定化の協力、拡張抑制に関して協議したと明らかにした。大統領室は「尹大統領は、インフレ抑制法に関して韓国の懸念を解消できるよう緊密に協力することを要請し、バイデン大統領は、韓国側の懸念をよくわかっており韓米間で引き続き真剣な協議を続けていこうと明らかにした」と伝えた。また、金融安定のための流動性の供給装置を実行するために緊密に協力することにしたと明らかにした。チェ・サンモク経済首席はブリーフィングで「流動性の供給装置には通貨スワップも含まれる」と述べた。

 大統領室の高官は、短い会談にとどまった「失敗外交」をめぐる議論について、「歓談を通じてでも合意したものに導こうと意気投合したもの」と強調したが、48秒の対面は議題をめぐって対話する首脳会談とはかなり異なる。

 また、尹大統領がバイデン大統領に会った後、会場を離れながら参謀陣に「国会のこの××(野郎ども)」と発言する場面が現場のカメラを通じて公開され、外交惨事の波紋は「尹大統領の発言リスク」にまで拡大した。

 共に民主党のパク・ホングン院内代表は「正常外交の目的も成果も全くない国際的な恥、外交惨事に対して必ず責任を負わなければならない」とし、「外交ラインの全面交替は避けられないものと思われる」と述べた。

ニューヨーク/キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1059787.html韓国語原文入力:2022-09-23 02:42
訳C.M

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