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強制徴用被害者のチョン・オクナムさん死去

登録:2022-09-02 10:58 修正:2022-09-02 11:07
被害生存者、9人に
2019年9月、仁川富平区富平生活文化センターで日帝強占期に強制労働被害を受けたイ・ジャスンさん(左から4人目)、チョン・オクナムさん(5人目)が強制労働当時の状況について証言している=イ・ジョンハ記者//ハンギョレ新聞社

 日本による強制徴用被害者のチョン・オクナムさんが1日午前、92歳で死去したと、太平洋戦争被害者補償推進協議会などが明らかにした。

 1930年5月に慶尚南道馬山(マサン)で生まれたチョンさんは、全羅北道の群山公立尋常小学校に通っていた1944年、14歳で日本の軍需企業である不二越の富山工場に強制動員され、ベアリングを作る作業に投入された。作業をしている途中で指をひどく負傷し切断直前まで行ったが、休むこともできず、解放後にやっと故郷に帰ってきたが、賃金は一銭も受け取れなかったという。

 故人は2003年、不二越を相手取って富山地裁に損害賠償訴訟を起こした。しかし「韓日請求権協定で個人請求権は消滅した」という理由で敗訴した。故人は2013年、韓国の裁判所で再び訴訟を起こし、2019年1月、ソウル高等裁判所で勝訴した。しかし、判決の履行を見ることができないまま永眠した。原告のうちチョンさんを含む5人は死亡し、残りの被害生存者は9人。葬儀場は仁川広域市医療院の葬儀場に設けられ、出棺は3日午前5時30分となる。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1057192.html韓国語原文入力:2022-09-02 02:47
訳C.M

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