5日午前8時8分、韓国初の月探査船「タヌリ」が成功裏に打ち上げられた。
タヌリは同日、米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から、当初予定されていた時刻(現地時間4日午後7時8分)にスペースXのロケット「ファルコン9」に搭載され打ち上げられた。タヌリは4カ月半の間宇宙を旅し、12月16日に月軌道に到着する予定だ。
科学技術情報通信部は「韓国航空宇宙研究院(航宇研)がロケット分離情報を分析し、午後1~2時頃(発射から5~6時間後)にタヌリが目標としたBLT(弾道型月遷移方式)軌跡への進入に成功したかを確認できると予想される」と説明した。
タヌリが12月に月到着し成功し探査任務を始めれば、韓国は米国、ロシア、欧州、日本、中国、インドに続き7番目の月探査国となる。
タヌリは打ち上げ後40分23秒(2423秒)に月軌道船が分離され、4分30秒後(打ち上げから44分53秒後)に月遷移移軌道に進入する予定だ。この時、地球から1655キロメートル離れた位置となる。ここからは軌道船に搭載されたコンピューターの自動プログラムが作動し始め、太陽電池パネルが広がり、約6分後(打ち上げから51分後)には太陽に向くよう軌道船の姿勢を取った後、太陽電池パネルで電力を生産し始める。再び約10分後(打ち上げから60分後)には地球の地上局と初めて交信することになり、航宇研の地上局は月軌道船の点検に入る。地上局はその後、軌道船と通信しながら4カ月半にわたって弾道月遷移方式(BLT)の軌跡に沿って航行できるよう、軌跡補正起動を数回行わなければならない。
タヌリは月遷移軌道に沿って4カ月半のあいだ宇宙旅行をした後、今年12月16日頃に月軌道に到着する予定だ。この時から半月間、月の上空100キロメートルで月の極地方を通る元軌道に進入する過程を経た後、来年1月から試運転の運営に入る。搭載体が正常に動作するか点検し、各種の光学搭載体の映像がちゃんと撮影されるかも点検し、補正作業を行う。点検が完了すれば、タヌリは来年2月から12月末まで1日12回ずつ月を回り、月観測とは異なる科学技術任務を遂行することになる。