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韓国与党、代表代行が辞意を表明…職務代行体制、わずか20日で崩壊

登録:2022-08-01 09:40 修正:2022-08-01 11:58
クォン・ソンドン代表代行、辞意表明…国民の力、非常対策委への転換が可視化
7月29日午前、「国民の力」のクォン・ソンドン党代表職務代行兼院内代表が国会を後にしている=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 韓国与党「国民の力」のクォン・ソンドン代表職務代行兼院内代表が先月31日、代表職務代行から退く意向を明らかにした。チョ・スジン、ユン・ヨンソク最高委員も辞意を表明しており、国民の力がクォン・ソンドン代行体制から非常対策委員会体制に傾いている。イ・ジュンソク代表側は非常対策委員会への転換に反対しており、内紛が予想される。

 クォン院内代表はこの日、フェイスブックに掲載した文で「党が厳重な危機に直面した。党代表職務代行として責任を痛感する」とし、「私も職務代行としての役割を退く。早急な非常対策委員会体制への転換にすべての努力を傾ける」と明らかにした。先月8日、イ・ジュンソク代表が「党員権停止6カ月」の懲戒を受け、11日の党議員総会で追認された「クォン・ソンドン職務代行体制」は、わずか20日で崩壊した。

 クォン院内代表の職務代行の辞意表明の前後に、最高委員の辞任も続いた。チョ・スジン最高委員は同日午前、国会で記者会見を開き、「覚醒と変化を求める民意の厳重な警告に責任を負うために、最高委員職を退く」とし、国民の力、政府、大統領室など「与党3軸の刷新」と「尹核関(尹錫悦大統領の核心関係者)の退陣」を求めた。イ・ジュンソク代表が指名したユン・ヨンソク最高委員も同日「国民の力が政権与党としての役割を果たせずにいることについて、党指導部の一員として大きな恥ずかしさと遺憾を感じる」とし、辞意を表明した。29日に最高委員職を辞任したペ・ヒョンジン議員を含め、3人の最高委員が退く準備を整えたのだ。ソン・イルジョン最高委員も「職にこだわらない」とし、さらなる辞任の意思を示した。指導部のうち辞任の意思を明らかにしなかったのは、イ代表に近いキム・ヨンテ、チョン・ミギョン最高委員だけだ。

 イ代表側は、党内の尹錫悦派が非常対策委員会への転換を通じてイ代表を追い出そうとしていると考えている。キム・ヨンテ最高委員はこの日、立場表明文を通じて「党憲・党規をいくら調べても、非常対策委体制への転換を支える名分や根拠は何も見当たらない」として反発した。ただし、党内の主流である尹派が推し進める非常対策委体制への転換を防ぐには力不足とみられる。尹派は管理型の非常対策委を設けた後、9月の早期全党大会を通じて新指導部を選ぶという構想だ。

 国民の力の中では、イ・ジュンソク代表の欠位に続き、7月だけで2回も指導体制が揺らいだことで、懸念の声が上がっている。ある慶尚道の重鎮議員は「党がこうではいけない。政権初期に、こんな状態なのは到底理解できない」と述べた。

イ・ジェフン、キム・ヘジョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1053008.html韓国語原文入力:2022-08-01 02:39
訳C.M

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