本文に移動
全体  > 経済

13年ぶりのウォン安「1ドル=1326.1ウォン」…ビッグステップ越えた

登録:2022-07-16 06:56 修正:2022-07-16 09:48
ビッグステップにも14ウォン下落…取引時間中、1326.7ウォンまでウォン安進む 
為替レートの変動分が輸入製品物価0.4p引き上げに 
今月15日午後、明洞ハナ銀行のディーリングルームの電光掲示板にウォン相場が表示されている。同日の為替レートは14.0ウォン安の1326.1ウォンの終値を記録した/聯合ニュース

 韓国銀行の史上初の「ビッグステップ」(基準金利0.50ポイント引き上げ、13日)にもかかわらず、15日に1ドル=1326ウォンまでウォン安が進み、再び今年の最安値を更新した。

 同日、ソウル外国為替市場でのドルに対するウォン相場は、前日の終値より14.0ウォン安の1ドル=1326.1ウォンで取引を終えた。為替レートは前日終値より5.9ウォン安の1318.0ウォンで取引を開始して以来、約7分で1320ウォンを一気に突破した。取引中1320ウォンを超えたのは2009年4月30日(安値基準1325.0ウォン)以来13年2カ月ぶり。同日、ウォン安は持続的に進み、午後に入って1326.7ウォンを記録した。1日の下げ幅としては先月29日(15.6ウォン下落)以来最大。

 同日、相対通貨のドルに対する選好心理がさらに大きくなった。米中央銀行の連邦準備制度理事会(FRB)がインフレを抑えるために基準金利の引き上げに拍車をかける可能性が高まったことを受け、グローバル景気低迷への懸念も高まり、ドル高が進んだ。米国で6月の消費者物価指数(CPI)が1年前より9.1%上昇したのに続き、昨夜発表された6月の米国生産者物価指数(PPI)も1年前より11.3%上昇して、3カ月ぶりに最も高い水準を示したことを踏まえ、市場はFRBが金融引き締めを続けるものとみている。米国の金融引き締めの加速化だけでなく、ユーロや円、人民元など他の主要通貨価値の劣勢が続いている現象もドル高を誘発し、ウォン安に拍車をかけた。

 同日午前に発表された中国の第2四半期の国内総生産(GDP)成長率は、前年同期に比べて0.4%にとどまり、予測値(0.9%)を下回った。これに対し、中国が景気浮揚に乗り出すだろうという期待感で人民元が一時上昇し、ウォン相場も落ち着きをみせているようだったが、人民元が劣勢に転じると、ウォンの価値も下方圧力を受けた。

 一方、6月の場合、ウォン相場の変動分が国内輸入製品の物価を0.4ポイント引き上げたことが分かった。この日韓国銀行が発表した6月輸出入物価指数によると、輸入物価(234個の原材料、中間財、資本財、消費財など輸入品目調査)は、鉱産品(原油など)を中心に値上がりし、5月に比べて0.5%(ウォン建て)上昇した。対前年同月比では33.6%上昇した。契約通貨基準、すなわちドルに題するウォン相場の変動を不変に統制する場合、輸入物価は前月比0.1%上昇し、前年同月比19.9%上昇した。ウォン安が前月比輸入物価上昇分の80%を左右したわけだ。輸入物価の上昇分は通常、今後3カ月以内に国内の消費者物価を引き上げる圧力として作用し、波及する。

5万ウォン紙幣=資料写真//ハンギョレ新聞社
チョ・ゲワン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1051130.html韓国語原文入力: 2022-07-16 02:01
訳H.J

関連記事