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ウィズコロナ以降初の夏休み…韓国の「コロナ再流行」の行方決める3つの要因

登録:2022-07-04 06:39 修正:2022-07-04 07:09
一日の新規感染者、2日連続で1万人台 
増加スピードの速い「BA.5」の検出率も増加 
ワクチンと自然免疫の効果はますます減少 
「治療薬の確保と変異株用ワクチン接種計画が必要」
今月3日、ソウル市内の選別診療所の様子/聯合ニュース

 韓国で3月中旬以降続いた新型コロナウイルス感染症の新規感染者の減少の流れが15週間で止まり、一週間の平均新規感染者が増加傾向に転じた。新型コロナ拡散後、初の「ソーシャルディスタンシングなしの夏休みシーズン」を控え、新しいオミクロン株の変異系統の拡散▽ワクチンと自然感染免疫効果の減少▽限られた防疫・医療対応策という3つの要因によって、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が発足以降初めての防疫の試験台に立たされる見通しだ。

15週で一週間平均新規感染者が増加傾向に

 3日、疾病管理庁中央防疫対策本部は、0時現在で新規感染者が1万59人(国内発生9868人・海外流入191人)発生したと発表した。この一週間で3回目の1万人台を記録し、6月25日~7月2日の週間平均感染者数は約8549.1人で、前週(7053.9人)より1500人近く(21%)増えた。3月第3週(3月13~19日)以降、14週連続で減少した新規感染者数が15週間ぶりに増加に転じた。

 感染者1人あたりの追加感染者を意味する実効再生産数は、先月28日基準で1.0であることが分かった。建国大学数学科のチョン・ウノク教授の研究チームが先月29日現在で作成した新型コロナ数理モデリング分析結果によると、実行再生産数が1.01の場合、新規感染者は2週間後、一日平均7674人から4週間後には1万144人になると予想された。

オミクロン株の変位系統「BA.5」の拡散

 6月第4週(6月19~25日)、国内の主な変異株の国内検出率をみると、オミクロン株の変異系統の一つ「BA.5」の検出率が一週間で2.0%から7.5%に上昇した。世界保健機関(WHO)が6月6~19日に報告された遺伝子塩基配列を分析した結果でも、BA.5の割合は28%から43%へと大幅に増えた。従来のオミクロン株(BA.1)より重症リスクが高いという証拠は確認されていないが、感染者は急速に増加している。英国の保健安全保障庁(UKHSA)の6月24日(現地時間)付の報告書によると、感染者の増加スピードはBA.5、BA.4、BA.2(ステルスオミクロン)の順だった。

ワクチンと自然感染の免疫の減少

 ワクチンや自然感染を通じた免疫効果は3~6カ月程度持続すると推定される。特に3回目の予防接種の効果は4カ月後から減少し始めるとみられるが、2月末基準で全体人口のうち3回目の接種を受けた人の割合は61%だった。7月からは市民10人中6人以上のワクチン接種効果が低下する可能性があるという意味だ。高危険群である60歳以上の4回目の接種率も、6月末現在35.1%で、再流行時に高齢層の重症および死亡被害が大きくなる可能性がある。第5波の感染者が1月30日から3月中旬の間に集中的に発生したことから、3月に自然免疫を得た人も7月からは再感染する可能性がある。

限られた防疫・医療対応

 韓国政府は今月初め、民間専門家で構成された首相所属の「国家感染症危機対応諮問委員会」に諮問を求め、再流行対応策を立てる計画だ。しかし、政府の政策は医療対応能力の強化や、ワクチンと治療薬など薬物的仲裁案に重きが置かれる見通しだ。室内マスク着用と感染者隔離義務以外はほとんど防疫措置が解除されており、非薬物的措置は活用の幅が限られている。嘉泉大学医学部のチョン・ジェフン教授(予防医学)は本紙の取材に対し、「飲む治療薬の確保と変異株向けにアップデートされたワクチン接種計画の樹立など、薬物的仲裁案に対する意思決定が必要だ」と指摘した。

イム・ジェヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1049441.html韓国語原文入力: 2022-07-04 02:46
訳H.J

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