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尹大統領夫人、盧武鉉元大統領夫人を訪問…墓前で焼香

登録:2022-06-14 02:02 修正:2022-06-14 07:49
クォン女史、「首脳の座、耐えるべきこと多い」と助言 
「静かな内助」発言とは異なり、メディアとのインタビューなど積極的
尹錫悦大統領夫人のキム・ゴンヒ女史が13日午後、慶尚南道金海市進永邑烽下村の故盧武鉉元大統領の墓前で焼香し、その後、クォン・ヤンスク女史を表敬訪問し握手している=大統領室提供//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領夫人のキム・ゴンヒ女史は13日、慶尚南道金海(キムヘ)の烽下村(ポンハマウル)を訪れ、故盧武鉉元大統領夫人のクォン・ヤンスク女史を表敬訪問した。

 キム女史は13日午後2時45分ごろ、慶尚南道金海市の烽下村の盧元大統領の墓所に到着し、献花、焼香後、クォン女史と1時間30分ほど会談した。キム女史の烽下村訪問は初めて。クォン女史は玄関先でキム女史を出迎えた。

 大統領室は、二人が大統領配偶者としての暮らし、哀歓、内助の方法などについて、打ち解けた雰囲気の中で対話したと語った。キム女史はクォン女史に、かつて尹大統領が左遷人事で苦しい時期を送っていた際に、自身と共に映画『弁護人』を見て涙を流したというエピソードを語った。さらに、「盧元大統領が生きていらしたら、『お前(尹大統領)は統合の大統領となれ』と言ってくれたと思う」とし、「国民統合を強調された盧元大統領はみなに好かれた」と述べた。

 これに対しクォン女史も「過去に尹大統領が烽下村を訪ねて参拝した後に、私と会ったことがある」とし、「本当にありがたく思った」と応じた。クォン女史はまた、キム女史に「体調が悪くて(尹大統領の)就任式に行けず申し訳なく思っている」と述べた。そして「首脳の座は評価されるとともに、むちに打たれざるを得ない。耐えるべきことが多い」と訴えた。さらにクォン女史は、「顕忠院で(キム女史が尹大統領の)雨を拭いてあげている姿が微笑ましかった」とし、「(大統領の)後ろで慎重に歩く姿もとても好ましく思えた」と付け加えた。これを聞いたキム女史は「クォン女史から多くを学んだ」と答えたと大統領室は説明した。

キム・ゴンヒ女史が13日、慶尚南道金海市進永邑の烽下村にある故盧武鉉元大統領追悼碑への献花を終え、墓所を回っている=大統領室写真記者団//ハンギョレ新聞社

 歓談を終えた二人は、来月開館する「目覚めた市民文化体験展示館」を訪れ、30分にわたって共に観覧した。この施設は故盧武鉉元大統領の一代記が展示されている。キム女史は展示館を見学後、盧武鉉財団の記念品店でTシャツと傘、エコバッグを購入した。この日、キム女史は、クォン女史がパン好きだと尹大統領から聞いて持参したパンを、クォン女史は返礼としてキム女史に盧武鉉元大統領の語録『盧武鉉の 人の生きる世の中』4冊を贈った。

 キム女史はここのところ活動の幅を広げている。キム女史は13日に報道された「ソウル新聞」のインタビューで「動物の権利に対する社会的理解度を高める作業と共に、疎外されてている階層にも常に関心を注いでいく」と語った。大統領室の関係者は本紙に対し「(キム女史は)大統領の手の届かない、疎外され困難の中にある隣人に気を配る役割などを果たしつつ、関心の高い捨て犬や動物福祉と自身の専門性をつなげるという活動の方向性を構想している」と述べた。

 キム女史は動物福祉問題と共に、疎外階層やこれまで携わってきた美術・展示業界へと課題を広げていくとみられる。

 大統領選挙の過程でキム女史は「静かに内助」するとの立場を明らかにしていた。世論調査機関「ネクストリサーチ」がSBSの委託を受けて8日から9日にかけて実施した調査(標本誤差95%、信頼水準±3.1ポイント、詳細は中央選挙世論調査審議委員会のウェブサイト参照)によると、回答者の60.6%はキム女史が「ユン大統領の内助に集中した方が良い」と答えている。「公的活動を行った方が良い」とする回答は31.3%だった。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1046813.html韓国語原文入力:2022-06-13 17:23
訳D.K

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