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文大統領「現実政治には関与せず、普通の市民として生きる」

登録:2022-04-21 03:03 修正:2022-04-21 08:20
文在寅政権の前職長官級を招いて昼食会 
「退任後の計画を立てないのが計画 
忘れられた人生を生きるとは言ったが 
隠遁生活をするということではない」
文在寅大統領が20日、大統領府迎賓館で開かれた前職長官を招いての昼食会であいさつしている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 任期終了間近の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、イ・ナギョン元首相、チョン・セギュン元首相ら元長官級の人物を招いて昼食を共にした。文大統領はこの席で、「現実政治には関与せず、普通の市民として生きる」との考えを改めて明らかにした。

 大統領府のパク・キョンミ報道官は20日の書面ブリーフィングで、文大統領が大統領府でイ・ナギョン元首相、チョン・セギュン元首相などの前職国務委員、大統領諮問機関および大統領所属の委員長らと昼食を共にしたと明らかにした。大統領府は昼食会後にその事実を公開したのみで、昼食会は取材記者を入れずに非公開で行われた。イム・ジョンソク元大統領府秘書室長、キム・ドンヨン前企画財政部長官、カン・ギョンファ前外交部長官ら50人あまりが出席した一方、チョ・グク元法務部長官やチュ・ミエ前法務部長官らは出席していないという。キム・ヒョンミ元国土交通部長官も姿を現さなかった。

 文大統領は食事の前の冒頭発言で「オミクロン株の拡散が弱まり、社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)が解除されたので、共に働いた懐かしい方々と食事をする機会が持てて嬉しい」とし、「私たちは共に渾身の力を尽くして働いてきた」と感謝の意を表した。

 文大統領は北朝鮮の核とミサイル、日本の輸出規制、新型コロナウイルス、サプライチェーンの危機などを克服したと評価した後、退任後の計画について「計画を立てないのが計画だ」と述べた。文大統領は「忘れられた人生を生きるとは言ったものの、隠遁生活をするというのではなく、現実政治には関与せず、普通の市民として生きるという意味だ」と述べた。そして「近くにある通度寺に行ったり、嶺南アルプスに登ったり、家庭菜園の手入れをしたり、犬や猫やニワトリを飼ったりしながら暮らすつもりだ。自然に行き来する中で会えるだろう」と付け加えた。

 イ・ナギョン元首相はあいさつで、「文在寅政権で働いた2年7カ月は最も充実していた期間であり、良い大統領を迎えて献身的な公職者たちと共に歩んだ期間は大切に記憶されるだろう」と述べた。チョン・セギュン元首相は、「新政権発足後、院内第一党の野党として国民の信頼を得て、国民に仕える努力を続ける」と述べた。

 大統領府によると、文大統領は「最後の瞬間まで共に過ごしてくれて感謝する」というあいさつで昼食を終えた。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/1039733.html韓国語原文入力:2022-04-20 17:30
訳D.K

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