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韓国、コロナ死亡者急増で火葬場が飽和状態…「4~6日葬が基本」

登録:2022-03-23 10:38 修正:2022-03-23 11:21
コロナ累積死亡者の35%が今年1~3月に発生 
首都圏を中心に葬儀手続きの遅れ相次ぐ
今月22日午後、仁川市立昇華院に並んでいる霊柩車=イ・スンウク記者//ハンギョレ新聞社

 「私は京畿道富川市(プチョンシ)に住んでいるので、華城(ファソン)の火葬場に行かなきゃならないのに、予約がいっぱいだと言われた。ここの昇華院もやっと予約できた」

 22日午後1時半頃、仁川市(インチョンシ)が運営する火葬場の仁川市立昇華院で会ったチェ・フングンさん(62)は、「17日に母が亡くなったが、ようやく火葬ができる。不本意ながら6日葬となってしまった」とし、このように話した。この日、昇華院前の駐車場には霊柩車20台余りが待機していたが、駐車場に入れなかったバスの多くは昇華院前の道路に停まっていた。霊柩車の運転手のチョン・ジェドクさん(45)は「以前はコロナ患者は葬儀を行わなかったが、今は政府が解放したので葬儀の需要が増えた」と話した。

 昇華院は21日から火葬施設9基を13回目まで稼動し始めたが、火葬の需要にすべて応えられないのが実情だ。仁川施設公団側は「(墓地を移転する際に遺骨を火葬する)改葬遺骨火葬などは、とてもじゃないができない」と明らかにした。

 最近、新型コロナによる死亡者が急増し、火葬の需要が増え、首都圏を中心に「火葬問題」が起きている。ソウル市内の唯一の火葬場であるソウル追悼公園や、高陽市(コヤンシ)にあるソウル市立昇華院(碧蹄火葬場)は、すでに26日まで事前予約がいっぱいとなっている。保健福祉部が運営するオンライン葬儀予約ホームページ(eハヌル葬儀情報システム)では、当日を含め5日後まで予約を受け付けているが、空きはなかった。ソウル市立昇華院側は「コロナ以前は1日90体ほど火葬していたが、最近は130体まで増やした」とし「それでも火葬の需要が多く、予約がなかなか取れないのが実情」と説明した。

 これは季節の変わり目に新型コロナによる死亡者の急増が重なった結果だ。2020年1月以降、2年2カ月のあいだコロナと診断された累積死亡者は1万3141人だが、35%に当たる5083人が今月に入って死亡した。福祉部の説明によると、全国62カ所の火葬施設で、2019~2021年の3月の一日平均火葬件数は約730件だったが、今年3月は約1250件に急増した。

 火葬施設の利用が難しくなるにつれ、やむを得ず4~6日葬が行われるケースも続出している。龍仁(ヨンイン)ソウル病院葬儀場の葬儀指導士のチョ・ミョンウォンさんは、「最近、龍仁の『平穏の森』火葬場が火葬炉の運営時間と回数を2倍ほど増やし、火葬の予約を取るのが比較的容易になったが、それでも依然として4~5日葬は基本だ」と話した。この日から火葬炉稼働を1日46件から52件に増やした城南市(ソンナムシ)の葬礼文化事業所のホン・チョルギ所長も、「最近1週間で、4~5日葬が行われたケースが84件に上った」と述べた。

 非首都圏の一部の地域も状況は似ている。釜山永楽公園と大邱冥福公園などは、26日まで予約が完了した。江陵市(カンヌンシ)の泗川チョンソル公園の火葬場関係者は、「全国各地で火葬場の予約が相次いでいる」と話した。

 火葬場の停滞と遺体安置場所の不足などで葬儀手続きの遅れが相次ぐと、福祉部は同日から、これまで首都圏や広域市などの大都市を中心に適用していた「火葬炉1基当たり7回運営基準」を、全国62カ所の火葬施設に適用するとした。これまでは大都市以外は5回に制限していた。さらに、館外での死亡者の火葬を禁止していた自治体に対し、期限付きで館外での死亡者の火葬を認めるよう勧告した。

イ・ジョンハ、キム・ギソン、パク・スヒョク、ソン・ゴウン、イ・スンウク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/area/capital/1035881.html韓国語原文入力:2022-03-23 07:36
訳C.M

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