韓国政府が来週には新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大がピークに達するだろうと予測しているなか、1週間平均の感染者が30万人を超えた。政府は、PCR検査の能力が限界値を超えたため、14日から病院で行う専門家による簡易抗原検査も最終陽性と認めることにした。
13日の中央防疫対策本部(防対本)の説明を総合すると、この日0時現在の1日の新規感染者は35万190人だった。過去最多の前日の38万3665人に続き2番目に多い数だ。1週間平均の新型コロナ感染者は30万39人であり、累積感染者数は655万6453人に達する。国民10人のうち約1.3人が新型コロナに感染したことになる。新規死亡者は251人で、10日以降、4日連続で200人台となった。12日0時時点での累積死亡者は1万144人で、新型コロナによる死亡者は1万人を超えた。
入院中の重症患者は6日連続で1000人台となった。前日(1066人)より8人増えた。過去1週間の重症患者数は、955人→1007人→1087人→1113人→1116人→1066人→1074人となった。重症患者は、80歳以上が368人、70代が323人、60代が223人、50代が83人、40代が27人、30代が23人、20代が16人、10代4人、10歳未満が7人。全国の病床稼動率は、重症病床が64.1%、準重症病床が67.0%、中等症病床が47.2%となっている。
感染者の急増により、PCR検査の需要が防疫当局の限界を超え、14日からの1カ月間、大学病院や診療所などの医療機関で行われる専門家による簡易検査の陽性結果が、最終的に陽性と認定される。8日から12日までの過去5日間平均の1日の検査件数は94万9908件で、防疫当局が明らかにした1日のPCR検査能力の85万件より、1日で約10万件も多い。60歳以上には、簡易抗原検査の陽性判定によりただちに経口治療薬のパクスロビドを処方できるが、40・50代のハイリスク群と基礎疾患者は、PCR検査を受けてからパクスロビドの処方を受けられる。