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韓国、オミクロン検出率100%…60歳未満の3次接種者、オミクロンによる死者0人

登録:2022-03-08 03:24 修正:2022-03-08 07:08
BA.2(ステルスオミクロン)検出率も22.9%に増加
電子顕微鏡で見たコロナウイルス=出典:NIAID//ハンギョレ新聞社

 韓国の新型コロナウイルス検出率は、オミクロン株がほぼ100%(99.96%)に達し、デルタ株に完全に取って代わった。オミクロン株が韓国に流入してからおよそ100日にしてのことだ。防疫当局は、ワクチン未接種者のオミクロン致命率はインフルエンザの6倍に達するとし、予防接種を受けるよう勧告した。

 チョン・ウンギョン疾病管理庁長は7日の定例ブリーフィングで「先週の国内感染のオミクロン株検出率は100.0%(5627件)で、対前週比で0.4ポイント増加しており、海外からの流入例もほとんどがオミクロン株(99.2%、387件)であることが確認された」と明らかにした。オミクロン株は昨年11月24日にナイジェリアから入国した40代の夫婦から得た検体の全ゲノム解析で初めて国内への流入が確認され、その後、1月第3週に検出率が50.3%となり優勢となった。これ以降、オミクロン株検出率は50.3→80.0→92.1→96.9→98.9→99.6→100%と上昇し、6週間で2倍となった。

 オミクロン株の下位系統「BA.2(ステルスオミクロン株)」の検出率も22.9%に上昇した。ステルスオミクロンは、2月第2週には3.8%、第3週には4.9%にすぎなかったが、第4週は10.3%へと急増し、先週は22.9%と2倍になった。チョン庁長は「世界保健機関(WHO)の評価によると、BA.2はBA.1(オミクロン株)より30%ほど感染力が強い可能性があり、平均の世代時間も0.5日ほど短い」とし「しかしこの部分が(拡散に)どの程度影響を及ぼすかについては、モニタリングが必要」と説明した。

 オミクロン株がデルタ株に完璧に取って代わった中、防疫当局は、オミクロン株の致命率は0.09%で、季節性インフルエンザの水準だと述べた。しかしワクチン未接種者の場合は、致命率は0.6%で季節性インフルエンザの6倍に達する。疾病管理本部が推定した2013~2018年の5年間のインフルエンザの致命率は0.04~0.08%。

 年齢層ごとに見ると、コロナワクチンの3回目の接種を終えた60歳未満の患者は致命率が0%で、死者は1人も発生していない。高危険群である60歳以上も、3回目の接種を済ませていれば致命率は0.52%で、未接種者(致命率5.53%)の10分の1程度だった。中央事故収拾本部のソン・ヨンレ社会戦略班長は「オミクロン株の致命率が季節性インフルエンザと似た水準なのは、3回目の接種の完了者に限られた話。未接種者はオミクロン株と言えども、季節性インフルエンザよりはるかに高い致命率を甘受しなければならない」と語った。今月5日までの8週間で発生した死者に占める未接種者の割合は50.2%。この日現在、ワクチン接種が可能な満12歳以上の2次接種完了率は94.3%で、残る5.7%の未接種者から死者の半分が発生していることになる。

 いっぽう防疫当局は、14日ごろに5~11歳児のコロナワクチン接種計画を発表する。食品医薬品安全処は先月23日、韓国ファイザー製薬の5~11歳用のコロナワクチン「コミナティ筋注0.1mg/mL(5~11歳用)」の安全性が確保されたとみて、韓国内での使用を許可している。

チャン・ヒョヌン、イム・ジェヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1033854.html韓国語原文入力:2022-03-07 15:32
訳D.K

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