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韓国のマンション崩壊、埋まっている労働者に7メートルまで接近…収拾は難航

登録:2022-02-07 02:15 修正:2022-02-07 07:42
崩壊した板10数枚が縦に立っている
6日午前、光州西区の花亭アイパーク崩壊事故現場で、救助隊員が崩壊区域を調べている/聯合ニュース

 光州(クァンジュ)の花亭アイパーク201棟崩壊事故現場で埋まっている労働者の収容と行方不明者の捜索作業は27日目となったが、新たな成果はなかった。中央事故収拾本部(中収本)は、残る2人の行方不明者は捜索現場から7メートルほどの範囲内にいるとみている。

 中収本は6日のブリーフィングで「現在、201棟26階2号室の奥の部屋にいる埋没者に接近するため、28階の床に穴を開けて1メートルほど掘り下げた。しかし十数枚のコンクリートの板が幾重にも縦に立っているため、残骸の粉砕と搬出に困難を抱えている」と述べた。中収本は、26階の埋没者には7メートルの距離まで接近していると推定し、残る1人の行方不明者もその7メートルの範囲内にいるとみて、詳細に捜索を行っている。ただし、さらなる崩壊の恐れや救助隊員の安全などを考慮し、時間はかかるが上の階から下に向かって残骸を除去しながら接近している。

 消防庁119対応局のイ・イル局長は「26階の埋没者に接近するために、同じ階の廊下の壁に穴を開けようという意見もあったが、残骸によって小型掘削機などの機器の動員が難しいうえ、板が縦に立っているため不適切だ。上部から鉄筋を切断し、残骸を搬出するという単純なやり方が最も安全だ」と説明した。続いて「埋没者に接近する過程で、残りの行方不明者が発見される可能性が高いとみて作業を行っている」と付け加えた。

 先月27日の共に民主党のイ・ジェミョン候補に続き、この日午後に事故現場を訪れた国民の力のユン・ソクヨル候補は、被害者家族と会い、党として捜査当局に徹底的な捜査を要請するとともに、管理監督制度の改善などの再発防止対策を講じることを約束した。被害者の家族は会談後、記者団に対し「政治家の訪問は作業を遅延させるが、国民の関心を喚起するとの観点から会談に応じた」と語った。

 先月11日午後3時46分ごろ、花亭アイパーク201棟39階の床へのコンクリート打設中に崩壊事故が起き、東は25階まで、西は23階までが崩壊し、6人の労働者が行方不明になった。中収本は4日までに4人の遺体を収容した。1人は収拾作業が進められており、残る1人は捜索中だ。

キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1029943.html韓国語原文入力:2022-02-06 18:45
訳D.K

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