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韓国の新築マンション崩壊事故、残る3人の行方は…位置把握が難航

登録:2022-01-29 02:42 修正:2022-01-29 07:48
行方不明6人中マンションの東側で1人、西側で2人を発見
27日午前、光州市の花亭アイパーク201棟崩壊事故の現場。救助隊員が内視鏡を用いて28階2号室で行方不明者を捜している=光州消防安全本部提供//ハンギョレ新聞社

 光州(クァンジュ)の花亭アイパークマンション崩壊事故の現場では、6人の行方不明者のうち3人が相次いで発見されたものの、残る3人の行方は依然として不明だ。

 中央事故収拾本部(中収本)は28日午前のブリーフィングで「花亭アイパーク201棟2号室27階、28階の奥の部屋で発見された埋没者を救助するため、29階の奥の部屋の床に穴を開けて接近する方策を講じている。残りの行方不明者の位置はまだ断定はできない」と語った。

 中収本は25日午後、人命救助犬による探索で、27階の2号室の奥の部屋で1人が埋まっているのを発見した。27階の2号室は、倒壊した39階からの残骸が玄関から先に積もっているうえ、床が崩壊する恐れがあるため、救助隊員は28階の奥の部屋の床(厚さ25センチ)に穴を開けて接近する計画だった。しかし28階の2号室も玄関からは入れなかったため、救助隊員は奥の部屋に接する廊下側の壁(厚さ19センチ)に穴を開けた。この過程で偶然、さらに1人が埋まっているのを発見した。

光州西区の花亭アイパーク崩壊事故発生から18日目の28日午後、クレーンにつるされたゴンドラに乗った工事関係者たちが安定化作業を行っている/聯合ニュース

 201棟で唯一の避難路は中央階段で、各住戸の奥の部屋から階段へと向かうには居間と玄関を通らなければならないことから、27階と28階に埋まっていた労働者は避難する間もなく事故にあったとみられる。中収本は、29階の奥の部屋の床に穴を開けて28階、27階の順に救助・収拾に当たる計画だ。

 事故当時、仮設壁の設置1人、スプリンクラー設置1組(2人)、窓枠へのシリコン充填1組(3人)が201棟の28~31階で作業を行っていたと推定される。

 27階で発見された労働者はスプリンクラー設置作業、28階の労働者は仮設壁設置作業を行っていたことが確認された。従って、チームを組んで行う作業であるということから考えて、残る行方不明者の一部は今回の発見現場近くで発見される可能性が高いとみられる。13日午前に201棟1号室側の地下1階外側のコンクリートの瓦礫の中から遺体で発見された1人は、窓枠のシリコン充填作業を行っていたことが確認されており、居間付近にいて転落したと分析されている。

 今回の事故で、201棟の2号室側(東側)は25~39階、1号室側(西側)は23~39階の奥の部屋と居間が崩れており、これまでに事故現場に投入された消防隊の人命救助犬と警察の捜索犬は26~28階の1、2号室すべてで反応を示している。

 消防庁119対応局のイ・イル局長は「27~28階の2号室を中心として、構造物の安定化作業とともに探索救助活動を行っている。手作業に依存しているため、被害者の収拾に何日かかるか、はっきりとはお答えできない」と述べた。

 11日午後3時46分ごろ、光州西区(ソグ)の花亭アイパークマンション第2団地201棟新築工事現場で、最上階の39階の床へのコンクリート打設中に崩壊事故が発生した。警察は施工会社であるHDC現代産業開発の現場所長など11人を立件し、手抜き工事、違法下請けがあったかどうかなどを調べている。

キム・ヨンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1029216.html韓国語原文入力:2022-01-28 15:19
訳D.K

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