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[Q&A]3回目のワクチン接種の3カ月後に4回目を受ける必要は?

登録:2021-12-13 02:47 修正:2021-12-13 06:56
「追加接種までの間隔短縮」一問一答 
 
防疫パス、基本接種後6カ月有効 
18歳以上、13日午前0時から事前予約
政府が日に日に悪化しているコロナ流行を抑制するため、ワクチンの3回目の接種までの間隔を3カ月に短縮することを決めた10日午後、ソウル西大門区のトンシン病院予防接種センターが接種を受けに訪れた市民で混みあっている/聯合ニュース

 韓国政府は10日、ワクチンの追加接種(ブースターショット)までの間隔を3カ月へと短縮することを盛り込んだ防疫対策を発表した。これまでは、18歳以上の一般成人は接種完了から5カ月、60歳以上と18~59歳の高危険群は4カ月としていた3回目の接種までの間隔を、すべての成人について3カ月に統一したのだ。3回目の接種の予約時期、短縮された間隔での効果と安全性、「防疫パス」(接種証明・陰性確認制)の有効期間など、変更された追加接種までの間隔に関する疑問点について、政府・防疫当局の説明を整理した。

-高齢層だけでなく、若年層を含む全成人の追加接種までの間隔を短縮したのはなぜか。

 新型コロナウイルスの新規感染者が1日に7000人を超えている。これからの4週間、季節的要因もあって3密(密集、密接、密閉)環境におかれ、オミクロン株もあるため、今後も防疫状況は悪化すると予測する。オミクロン株が国内に広まる前に免疫人口を多く確保し、増やさなければ対応できないという判断から、予防接種基準を作った。

-追加接種までの間隔を3カ月に定めた根拠は。必ず受けなければならないのか。

 ワクチンの効果が頂点に達した時に追加接種をする。ワクチンの効果が3カ月後に急激に落ちることが観察されているわけではないが、3カ月後に低下する傾向はある。接種者の突破感染(ブレイクスルー感染)の発生時期を見ると、予防接種から時間が経てば確実に予防効果に差が出る。また、米国で許可された追加接種までの間隔は6カ月だが、デルタ株ではないウイルスで試験を行ったと聞いている。デルタ株はワクチンの効果をより早く低下させる。オミクロン株の流行にも対応しなければならないため、より早期にワクチン効果を高めるために(3カ月間隔の)接種が必要だ。

-追加接種までの間隔の短縮は安全性に問題はないのか。

 3回目の接種を早期に受けると異常反応が増えるという報告はなく、科学的根拠もない。むしろ、最近英国で発表された論文では、70日後または84日後に3回目の接種を行ったデータでは安全性に問題はないと書かれている。また誤接種の事例で、接種の間隔を守らなかった人に特に多くの異常反応が生じたということも観察されていない。

-では、3回目の接種の3カ月後に4回目の接種をしなければならないのか。

 3回目接種後のいつになるかは分からない。3回目接種後の抗体や、感染・重症・死亡の予防効果が持続するかどうかについて、国内の研究を当たることにしている。また新たなウイルスが登場すれば、どんな事態を引き起こすか分からない。予測は非常に難しい。

-防疫パスの有効期間も6カ月から3カ月に短縮されるのか。

 防疫パスの有効期限は、基本接種(2回目接種)後6か月(追加接種までの間隔5か月+猶予期間1か月)で同一。3回目接種の防疫パス有効期間の満了日は決まっていない。3回目接種後の接種証明の効力は、接種後に直ちに発生する。

-3回目の接種の予約はいつからか。予約方法は。

 2回目の接種から3カ月(90日)が経過した18歳以上の成人は、13日午前0時から追加接種の事前予約ができる。今月31日に2回目の接種から3カ月を迎える人までが事前予約対象だ。来年1月1日以降に3カ月を迎える人は、疾病庁で今後予約できるように準備する計画だ。事前予約は従来の方式と同様に「コロナ予防接種事前予約ウェブサイト」で取れ、事前予約の場合は同サイト訪問日の2日後から接種予約が取れる。例えば13日にサイトを訪問したとすれば、接種予約が取れるのは15日以降。ただし残余ワクチンを接種する場合は13日から直ちに接種できる。これまでの防疫当局の勧告に従って、2回目の接種から4~5カ月後の追加接種をすでに事前予約している成人は、13日以降に各自でこれをキャンセルしたうえで、改めて予約を入れる必要がある。

-追加接種ではどのワクチンが使用されるのか。

 追加接種は、可能なら2回目の接種までと同じワクチンで行うが、モデルナやファイザーなどのmRNAワクチンを原則とする。1回目と2回目でアストラゼネカ(AZ)のワクチンの接種を受けた人にはモデルナが使用される。ヤンセンファーマ(ジョンソン・エンド・ジョンソン)の接種を受けた人も、追加接種は基本はモデルナだが、本人が希望して接種機関に在庫があればファイザーに変更できる。1回目がアストラゼネカ、2回目がファイザーだった人には、ファイザーが使用される。

 ただし、追加接種を残余ワクチンで受ける場合は、残余ワクチンを使い切るために同じ作動方式のワクチンを選択して接種できるようにする。アストラゼネカの接種者やヤンセンの接種者でも、ファイザーのワクチンが選択できる。1回目がアストラゼネカ、2回目がファイザーだった人はモデルナも選択できる。

-追加接種までの間隔が2カ月のヤンセンのワクチンを接種した人や免疫の低下している人の接種間隔はどうなるのか。

 ヤンセンの接種者や免疫の低下している人などの「接種完了から2カ月後の接種対象者」は、追加接種までの間隔はこれまで通り。ヤンセンの接種は基本接種が1回なので、2回接種した場合は、他のワクチンの接種者とは異なり、追加接種は受けなくてもよい。

-12歳以上の青少年に対する追加接種についての議論はどうなっているのか。

 12歳以上の青少年に対する3回目の接種は検討していない。国内の防疫状況や他国の接種動向、国内の研究結果などを十分に検討した後に、予防接種専門委員会の審議を経て決定する予定だ。

クォン・ジダム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/health/1022958.html韓国語原文入力:2021-12-12 14:11
訳D.K

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