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イスラエルの研究陣「ブースターショット受ければオミクロン変異株予防効果」

登録:2021-12-12 20:24 修正:2021-12-13 06:30
ファイザーワクチンで実験し、中和能力100倍増加 
中和抗体と予防効果は必ずしも比例しない
新型コロナのオミクロン変移の文字を背景に撮影された注射器/ロイター・聯合ニュース

 イスラエルの研究陣が、新型コロナの新しい変移株オミクロンもワクチンの追加接種(ブースターショット)を接種すれば、感染予防効果が高くなることを示唆する研究結果を発表した。

 ロイター通信は11日、イスラエルのシェバメディカルセンターと保健省傘下の中央ウイルス研究所が、米国の製薬会社ファイザーとビオンテックの開発したワクチンに対する実験室研究でこのような示唆点を得たと報道した。

 シェバメディカル研究所のキリー・レゲプ・ヨカ感染症局長は「5~6カ月前に2回目のワクチン接種を終えた人の場合、デルタ変異株に対する中和能力は一部維持されていたが、オミクロン変異株に対する中和能力はほとんどなかった」と明らかにした。レゲプ・ヨカ局長は「追加接種をすれば中和能力は100倍に増加した」として「デルタ変異株よりは4倍低いが相当な予防効果だ」と話した。実験は5~6カ月前にファイザーワクチンの2回目の接種を完了した人と追加接種した人を20人ずつ選び、その血液を比較する方式でなされた。

 イスラエルの研究結果は8日にファイザーが発表した研究結果と似ている。当時ファイザーは、追加接種をした場合オミクロン変異に対する中和抗体が既存の2回接種時より25倍増加したと明らかにした。中和抗体はウイルスの感染を中和させ、予防効果を誘導する抗体の量だ。

 しかし、中和抗体はワクチンの効果を証明できる様々な根拠の一つに過ぎず、中和抗体が何倍高いからといって予防効果も必ず何倍高いとは言えない。また、既存のワクチン接種が感染を防ぐことができなくとも、感染者の症状が重症化することを防ぐ効果はあると専門家たちは指摘する。

チョ・ギウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1022976.html韓国語原文入力:2021-12-12 16:41
訳J.S

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