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韓国海軍、創設76周年を迎え「軽空母打撃群」のCG動画を公開

登録:2021-11-11 06:35 修正:2021-11-11 07:11
2033年までに3万トン級の軽空母を建造予定
空母打撃群=韓国海軍のCG動画より//ハンギョレ新聞社

 韓国海軍が8日、軽空母やイージス駆逐艦、中型潜水艦などで構成された空母打撃群の作戦と航進場面を描いたコンピューターグラフィック(CG)動画を公開した。国防部は2033年までに3万トン級の軽空母を国内の研究開発で設計し、建造する構想を発表した。

 再生時間約6分の同動画では、軽空母が出航した後、垂直離着陸型戦闘機の離着陸や戦闘機の地上標的攻撃、空母打撃群の航進場面などが描かれている。空母は単独で航進せず、駆逐艦や潜水艦、海上哨戒機などとともに空母打撃群を構成し、攻撃能力、防御能力、監視偵察能力を備える。

軽空母から離陸する垂直離着陸型戦闘機=韓国海軍のCG動画より//ハンギョレ新聞社

 海軍が公開した動画には、現在海軍が保有するイージス駆逐艦や新型軍需支援艦、中型潜水艦に加え、導入予定の次期駆逐艦のほかに空軍兵器の早期警戒管制機(E737)や垂直離着陸型戦闘機なども登場する。海軍は「未来の合同戦力である軽空母に対する国民の理解を深め、共感を得るために映像を製作した」と明らかにした。海軍は同動画をホームページ(www.navy.mil.kr)やユーチューブなどに公開した。

軽空母に着陸する垂直離着陸型戦闘機=韓国海軍のCG動画より//ハンギョレ新聞社

 海軍は、北朝鮮への抑止力を高め、海上輸送路の保護のため、軽空母の導入を進めている。国防部は、来年度国防予算案に、軽空母事業への着手予算72億ウォン(約6億9千万円)を策定した。しかし軍内外では、空母打撃群の構成にかかる莫大な金額に比べ安全保障効果があまり大きくないうえ、軽空母が敵対勢力の魚雷や超音速ミサイルなどに弱いという問題提起が続いている。

 海軍は11~14日、ソウルと慶尚南道鎮海(チンヘ)で海軍創設記念行事を行う。海軍創設第76周年記念式典や第2回海軍参謀総長杯海洋スポーツ大祭典、艦艇新技術説明会と展示会、護国音楽会などが行われる。

クォン・ヒョクチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/1018370.html韓国語原文入力:2021-11-08 14:17
訳H.J

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